非国民生徒

さて、福岡でまた教師がネタを作ってくれたが。
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20051217k0000e040016000c.html
>町教委は、非国民と書いたことについて「確認できず分からない」という。
>そのうえで授業の狙いを(1)召集令状の持つ意味を理解させる
>(2)生徒の歴史認識を把握する−−としており「決して思想信条を
>調べるものではない」と説明している。

よく考えると、この行為は、充分「思想信条を調査する行為」である。
それを義務教育という公権力によって、調査していること自体、
疑問を感じる次第である。
そのように分析しているブログは少ないようだが。

※通常、大人が道を歩いていて、いきなりテレビ局からそのような質問をされたら、
 回答拒否するでしょ?(勤務先にバレル可能性あり)
 回答拒否できない義務教育カリキュラム内に、そういうこと行うこと自体に
 問題がある。


恐らく、教師の机の中には「赤紙に応じる」「赤紙に応じない」の
答案用紙が眠っているのだろう。
充分個人情報の部類である。

で、町の教育委員会が介入しはじめた、ということは、恐らく教育委員会には
生徒の回答用紙を教師が提示している可能性が高い。
つまり、個人の思想信条が教育委員会の目の前にさらされるのである。

非国民と添削したことより、個人の信条の暴露の方がよほど問題だと思うが。

おそらく抗議した女子生徒の氏名等は、狭い町なので、たちどころに街の人に知れ渡る。
「非国民の娘」に「非国民の娘の親」である。
町の人から有形無形の差別を受けないか?心配である。