盲導犬を学習してない中高年★

11月22日

子供が「くもん」の国語教材で悪戦苦闘している。内容は「盲導犬」/自分の世界(大人の世界・仕事の世界)だけだと、盲導犬の話と接することがない。子供が悪戦苦闘している「おかげで」、盲導犬の話といろいろ接することが出来る。くもんの副次効果/しばらく盲導犬関係ネタを書く

そもそも、自分が子供の頃は、「盲導犬」という存在が認知されていたとは思えない。正確な記憶ではないが、自分が盲導犬の存在を知ったのは、中学ないし高校の頃だと思う。つまり、今の40歳以上の人は、「義務教育課程で、盲導犬の存在を学習していない世代」(続く)

「1970年代当時、盲導犬を知っている大人の割合はせいぜい10%程度で、盲導犬を知っている子供の割合もせいぜい10%」という仮説を持っているが、そのエビデンスが存在しない/傍証として「盲導犬の飼育頭数」のデータはあった。70年代当時と、90年代末で、盲導犬の数は5倍に急増

70年代当時、盲導犬は「全国で150頭程度」だったようだ。よって、当時の大人は、盲導犬という犬種を認知している人の方が、ごく少数だったと推定される。(もっとも、90年代末でも1,000頭弱だが)

以前、「今の40歳以上は、吉野ヶ里遺跡を義務教育課程で学習していない」とツイートした。発見が彼らの義務教育課程以降だったので、学習の機会を逸している/盲導犬も80年代に急増したようだ。で、急増した盲導犬に関して学習する機会を、今の40歳代以上は逸している

何が言いたいか?と言えば、「80年代、90年代に急増した事象・覚知された事象について、社会人に再教育する制度を、なんらかの形で用意した方がいいのでは?」という話。吉野ヶ里遺跡について知らない大人がいてもそんなに問題ないが、盲導犬に関して知らない大人がいると困る

よく「盲導犬を連れて日本旅館に泊まろうとしたら、拒否された」的な話があって、世間の無理解を批判する人が多い/批判する人は、盲導犬が60年代・70年代から普及して、今の中年も義務教育課程で存在認知していた筈と誤解している。/大人の再教育の場がないと、そういうことは覚知されない

自分は45年間人間やってるが、今回「くもんの国語教材」で人生で初めて知った盲導犬トリビアも多い。/例:「盲導犬への命令語は、なぜ英語か?」/答え「日本語で命令すると、第三者の通行人が、キツイ命令語に驚いて反応してしまい、それが犬に影響する」から

変な話だが、「子供と一緒にくもんをする」ことで、70年代に義務教育にビルドインされてなかったことも、学習してしまう格好になる。

くもん国語の盲導犬教材9枚目が、含蓄に富んでいる/「訓練者の命令に対し、人間に危険が及びかねない局面では、あえて盲導犬が命令に背いて人間の安全を優先させる」ようにする訓練/ウチの子が躓いていたのが、この部分。直感的には、なぜ命令違反を訓練するのか、なかなか理解が難しい

この「飼い主の安全のため、あえて命令違反する」の部分、これが「盲導犬型ロボット」開発時の最大のポイントじゃないか?ロボットが犬を超えられるかどうか/今、日本精工が盲導ロボットを開発中、早ければ2016年に登場との情報

というか、難聴障害解決ベンチャーにも出資するような大和ハウス辺りが、本気で盲導犬ロボを開発しそうな予感

で、この「盲導犬ロボット」の試作画像を見た海外人の反応が、ネガティブ反応が多数派だったらしい。「盲導犬には癒し効果がある、ロボットは代わりになれない」云々/このあたり、ロボットに好意的な日本人、イヌに好意的な欧米人の文化差が観察されて面白い

ちょっとお風呂に入るから、盲導犬関連ツイートは後ほど

@tsuyu2011 そもそも日本と欧米では、今でも盲導犬普及率が格段の差。当時はもっと差があった/ぶっちゃけ、ブリーダーの数が日本と欧米で段違い。これが盲導犬数の差に直結/日本的思考は、「ならばロボットにしよう」