読書ノート 団地の空間政治学+α

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9月17日
原武史の本によれば、日本初の団地、大阪香里団地の書店では、英語の本が陳列されていたらしい。つまり、当時としてはインテリな層が団地住民になった/やはり、今をときめく豊洲とかの書店の品揃えは、足立区辺りの書店よりもインテリ度高いのだろうか?

また原武史の本によれば、松原団地の専業主婦は、夕方にダンナを迎えに駅の改札まで出向いたらしい。今だと通勤帰りの出迎えなんて、ないよな/サザエさんとかマンガとかで、雨が降ってきたから等の理由で家族が傘持って駅まで出迎えるシーンがあったりするが、リアル社会で「駅まで出迎え」はレア

原武史の本に「団地が2DKサイズだったため、『標準世帯』は子供数が『2』に制約された、残りは中絶された」との仮説が提示/伊藤滋先生の「今のデベが都内で4LDKマンションを作らないから、子供を3人作る世帯が少なくなる」説の先取り

原武史本によると、1960当時は、西武の純利益は東急の1.5倍あったんだな。つまり日本一儲かってる私鉄/逆に言えば、東急が日本一の私鉄になったのは高度成長以降、ということなんだろう

原武史の本読んでも、60年代当時も、地方行政の身近な争点は「保育園拡充」だったことが、判る/今との違いは、当時は有権者の8割程度が「子有り有権者」で、子有りの悩みを共有出来ていたのに対し、今は有権者の半分程度は「子無し」なので、悩みの共有が出来てない点なのかも

原武史の本を読むと、「東側の常盤平団地や高根台団地の方が、多摩平団地ひばりが丘団地より家賃は高かった。当時は首都圏地価の『西高東低』現象は観察されなかった」とある/私見だが、地下鉄と私鉄の相互直通が、地価の西高東低現象に寄与しているとも思う