医療ブレーク32・産科不足問題「その1」

医療ブレーク32・産科不足問題「その1」
(なんでも掲示板 06年03月/06年08月 投稿済)

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福島県警は万死に値する 投稿者:スルッとKANTO 投稿日: 3月23日(木)21時40分11秒


産婦人科の治療行為について「逮捕」という強行手段をとった福島県警

彼らは、自身の行為が、訴訟リスクに怯える医師の産婦人科希望を減少させ、
ひいては少子化を加速させることを全然理解していない。

福島県警のアホ行為は、Winny開発者を逮捕した京都府警と並んだ「東西2大アホ県警」
として語り継がれることだろう。



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もろもろ 投稿者:スルッとKANTO 投稿日: 3月28日(火)18時51分10秒


4.福島県警の件で露呈した「出産難民問題」
  「産婦人科は激務で訴訟リスクが多いので、なり手が少ない」という程度の
  認識であったが、他にもAERAによれば問題山積のようである。
  ・産婦人科医師の高齢化
   若い医師のなり手が少ないため、高齢化が深刻であり、
   このままではどんどん引退してしまう。
  ・出産案件の難易度上昇
   一方、妊婦側事情として「高齢出産」「体外受精」等の難易度の
   高い妊婦が増えたため、より高度な医療が求められる。
  (より医療事故につながりやすい)

  →・沖縄県の本島北部が産科空白域に転落
   ・人口20万人の草加市が産科空白域に転落
   ・横浜市で1万人の妊婦が「出産難民」になる試算

  もはや政治の出番という気がする。



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危険水域を突破した出産難民 投稿者:スルッとKANTO 投稿日: 8月10日(木)08時42分55秒


Googleニュースは、その日のBreaking Newsが見出し掲載されるため、
「じわじわと進む事象」が取り上げられることはない。

今日のGoogle Newsで「出産難民」が取り上げられていた。
つまり、地方紙等で7紙が出産難民を取り上げていたのである。

Breaking Newsでない事象がGoogleニュースの俎上に上がること自体
異常であり、取りも直さす出産難民現象が危険水域を突破していることを
示している。

つーか、ついにウィキペディアになったんだ・・
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%87%BA%E7%94%A3%E9%9B%A3%E6%B0%91

このような報道は、「政府の尻を叩く」効果もあるが、
逆に「妊娠を躊躇させる」効果もある。

政治の出番ではないのか?



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自衛隊医官を産科へ「災害派遣」せよ 投稿者:スルッとKANTO 投稿日: 8月20日(日)00時02分10秒


もはやこの国の産科の惨状は「災害」である。

自衛隊医官を派遣するしかない。
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2006/08/post_ee1d.html
から引用
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天漢日乗

2006-08-19
「死産」を届け出たら「業務上過失致死」? 産科医をやめます
いくら医療技術が進歩しているとはいえ
一定程度の流産・死産は避けられないのが生物である人間の宿命である。
ところが死産を警察に届けたら、「業務上過失致死」で立件されそう
だという医師がいる。
どうも親の側にも、「お産は安全で、母子ともに健康なのが100%」
という思いこみがあるのではないか。
産科医絶滅史第14巻 〜逃散期医療センター〜スレッドより。
507 :卵の名無し :2006/08/17(木) 21:41:43 id:HH1SUG7C0
2ちゃんねるに書くようなことでは無いかもしれないが、匿名なので
昨日、死産に当たった。(福○県内ではないが)
警察に届けるか迷ったが、一応、届けた。
結果は、「業務上過失致死の疑い」となった。正当な医療行為の上でのこと
と思ったので、「医療上の適応、根拠」を自分なりに説明した。
しかし、警察は「自分たちは、医学のことはわかりませんが。被害者と加害者があることだけは確か
なので・・・」とのことだった。
20年以上、産婦人科医をやっていたが、これでやめる決断がついた。明日、辞表出します。
しばらくゆっり考えます。もしも逮捕されなかったとしても産婦人科はやめることになるでしょう。
日本の産科医療は、いや医療は、もうダメだと痛感した。


死産を届け出たら業務上過失致死の疑いなのか?
ひどい話だな。



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れ:産婦人科 投稿者:まる 投稿日: 8月20日(日)02時43分37秒


死産って、警察に届ける義務はないと思うのですが・・・
書いてあることが、本当かどうかも疑わしい。
事実だったとして、医師の側に明らかな過失のある死産もあるわけですから、
一概にこの警察の対応を批判するわけにはいかないと思います。

少子化と叫ばれていますが、私の住む地方都市ではあまり実感として
感じません。買い物などに行くと、妊婦だらけです。

東京に出張して思うのは、東京は妊婦にはやさしくない町です。
過密しすぎて、少なくとも妊婦は通勤のラッシュには耐えられないでしょう。
都市のインフラから根本的に問い直す必要があるのではと思います。



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出産難民対策 投稿者:スルッとKANTO 投稿日: 8月20日(日)10時35分6秒


東京の問題は通勤ラッシュもさることながら、住宅問題が最大ですね。
この辺は首都移転の掲示板で議論したいですが、やはり首都圏の少子化
相当程度は住宅問題にが起因しています。

さて、一応少子化問題と切り離して「出産難民」問題を考えますと
1)勤務形態の不安定性、過労状態
2)訴訟リスク・警察による過剰な介入
の2点が問題になっています。

1)の背景としては、いわゆる「インターン」制度、「医局制度」が
廃止になって、青年医師が自らの勤務先を自由に選択できるようになったのが
最大の理由です。
いまさら医局復活、というのはナンセンスですから、インセンティブ
与えるしかない。
産科の診療報酬を2倍程度に引き上げないと。

2)については、これは産科以外も共通の問題ですが、
海難審判」と同様な「医事審判」制度(つまり通常裁判制度とは異なる司法制度)
を導入するしかないのかな、と思います。

警察も福島事件など、「パフォーマンスのための立件」のような気がする。
それを煽っているのはマスメディアではないのか?

隠岐諸島では、産科がゼロになり、「出産のために本土に行かなければならない」状態に
なっています。
産科界では、「早晩、政令指定都市クラス以外の産科は消滅する」との悲観論まで
ささやかれています。

厚生労働省は医師の過労勤務・誤診対策として「産科機能の集約」を打ち出していますが、
島根県では「集約しようにも、産科医の絶対数が不足している」との悲鳴を挙げています。
数年後には、金沢の妊婦も名古屋とか京都とか東京とかに「出産下宿」するのか?



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枝野氏辺りの出番じゃないのか? 投稿者:スルッとKANTO 投稿日: 8月20日(日)10時44分31秒


1児の父になったそうだし



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事件性のない死産でも届け出る必要があるか? 投稿者:スルッとKANTO 投稿日: 8月20日(日)10時57分59秒


http://med.wind.ne.jp/gunmasaog/futoutaiho.html
まさにこの点が今大問題になっています。
日本法医学学会=過失の有無にかかわらず届けるべし
日本医師会=事件性がない場合は届ける必要なし



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れ:死産で届出すれば業務上過失致死  その他 投稿者:あじあ号 投稿日: 8月20日(日)16時57分16秒


何ですかこれ?厚生労働省の乳幼児担当課にいましたが、聞いたこと無いですよ。
老人が病院で老衰死すれば業務上過失致死になるという論理と同じで変でしょう。
小児科産婦人科の場合、お子さんが亡くなったときに親御さんの悲しみが大きいので、
トラブルになることが多いことは聞きますが、警察も事件の届があれば一応対応
するでしょうが、それで終わりでしょう。




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ここ1年で急速に警察が乗り出してきた 投稿者:スルッとKANTO 投稿日: 8月20日(日)17時49分35秒


あじあ号様が厚生労働省に居たのは、1年以上前でしょう?
例の福島事件以降、警察が不当なほどに介入してきているのです。

http://ameblo.jp/med/entry-10015834737.html
「周産期医療の崩壊 〜勤務医 開業つれづれ日記」
から引用

・・・・・・・

いま、医療関係者の中では
福島県の医師は退去した方がいい」
「とくに福島で産婦人科をしたら
警察に逮捕される。
しかもそれが表彰されるほど
推奨されている」
と言われています。

私も福島県民ではありませんが、
福島はとっても恐いです。

信じられないほどです。
警察が正しい医療を無視して
結果だけで逮捕しに来るのです。

ネットでは、
「すべての出産を警察病院にするべき」とか、
「どのような処置をするか逐一裁判所に聞いて処置しないと逮捕される」
と言う意見まで出ています。

「妊娠しても病院にもいかず、出産する場所がなくて
救急車に飛び乗って、いきなり病院にはこびこまれて出産」
強盗になぞらえて、強産と呼ばれています。

・・・・・・・・・・・・・・・
↑のレベルまで医療が崩壊しているのかどうか、小生には確認できない。
ただ確実に言えることは、産科の医師のあいだで、警察に対する恐怖感・
萎縮感が蔓延し、「モラルハザード」が起こっていることである。

それから、例の記事について、2ちゃんがネタ元なので、真偽の程に疑問符を
投げかけるのは別にいいのですが、現実に存在する「出産難民問題」の
対策の提示があじあ号様、まる様いずれからも見られないのが残念なんですが。

それこそ自衛隊医師の「災害派遣」しかないのですか?



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あまり言われていないことだが 投稿者:スルッとKANTO 投稿日: 8月20日(日)17時58分43秒


秋篠宮紀子妃が安全を取って入院しているが、この症状は
まさに福島で産婦人科医師が不当逮捕された事案と同じ
胎盤の異常」である。

紀子妃に「万一のこと」が発生する可能性は、残念ながら低くない。

・・・その時は愛育病院スタッフを「逮捕」するのだろうか。
その前に右翼が自宅を焼き払いに来るのか?



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2ちゃんでは 投稿者:スルッとKANTO 投稿日: 8月20日(日)18時07分12秒


「道で産むから道産子」などと揶揄したブラックジョークが蔓延している。



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出産難民について 投稿者:まる 投稿日: 8月21日(月)13時43分46秒


私としては実感としては感じないといいますか、最近になって急速に産科が減ったという印象でなく
昔からへき地で出産するときは産科専門の医師が立ち会えないという状況だったのではないかと。それに出産は、助産師でも対応可能です。

出生率低下と絡めて、産科医師の不足がクローズアップされるのでしょうが、
産科ならいつごろ出産するか、いつ通院すればいいかが大抵前もってわかってますので、
仕事を持ちながら遠方に通うのは困難という面はあるにしろ、
他科の医師が近隣にいないという状況よりはまだ楽観的にいられるのではと思うのです。

例えば、近隣に脳外科の専門医がいない、CTスキャンや開頭手術のできる設備が
身近にないと、脳卒中の急病人は生命にかかわります。ERのある病院も大都市に
偏っています。

私としては、産科よりも生死を左右する他の科の医師の地域的アンバランスを解消するのが
先のように感じます。



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なぜ減っている実感がないか。 投稿者:スルッとKANTO 投稿日: 8月21日(月)14時24分19秒


これは体験談ですが、「産婦人科」の看板を表向き掲げていても、
実際には「出産を取り扱わず、婦人科だけ」という医院が多いのです。

都内某区では5軒に4軒は実質婦人科のみです。
なので、見た目では減ったような印象は受けない。
電話してみて、初めてわかる。



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横浜市福島県に続くのか? 投稿者:スルッとKANTO 投稿日: 8月26日(土)12時11分13秒


http://www.yabelab.net/blog/2006/08/24-221618.php

この件は触れないでおこう、と思ったが、やはり触れざるを得ない。
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かくしてまた、医療崩壊は進む
大野病院事件を広島原爆にたとえるなら
今回の事件は長崎原爆並のインパクトでしょう
もうすぐ無条件降伏が待ってます
・・・・・・・・・

国会の閉会中審査が必要な事案ではないのか?



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ようやっと政府が動いた 投稿者:スルッとKANTO 投稿日: 8月26日(土)09時55分36秒


http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20060825it16.htm

「出産時の医療事故、無過失補償制度の導入を政府が検討」

これ以外にも第三者が医療事故を究明する制度(一種の医事審判?)の導入を
政府が考えているというニュースもあり、「ようやっと政府が動き出した」という印象。



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毎日新聞は万死に値する 投稿者:スルッとKANTOこと村山格 投稿日:12月23日(土)14時08分6秒


http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2006/12/36_70d7.html
http://www.bewaad.com/20061223.html
に全面的に賛成

>しかるに、本件は医療ミスだったとの報道は、webmasterが関連情報を
>見る限りは間違いだったと言ってよいと思います。
大淀病院の産科医をはじめとする関係者は、当時の切迫した状況・限られた
>リソースの中で、ほぼベストといえる対応をしたと評価できますし、
>それでもなお死が避けられなかったからといって責任が追及されるようでは、
>誰もがしり込みして当然です。
>そのような報道を行い今回の残念な結果をもたらした毎日新聞こそ、
>その責任をとことんまで追及されるべきでしょう。
>速やかに自らの誤報を認めた上で謝罪を行い、新しい産科医の人件費を
>丸抱えしてでも大淀病院での産科診療継続を図るべきです。
>今後奈良県南部において妊産婦に何らかの問題がおき、大淀病院に産科があれば
>なんとかなったのに、ということがあった場合、そうした事態を招いた原因の過半は
毎日新聞の報道に帰せられるのですから。

奈良県北部在住で、南部の医療事情なんか知ったこっちゃない、という立場の
青木絵美記者にお尋ねしますが
>自分の手で、県南部唯一の産科を潰し、県南部のすべての子どもを望む女性が、
>今後危険な経過をたどった場合、従来より助かる確率を下げるのに貢献した
>「自らのペンの責任」について、どうお考えでしょうか?



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「違法だが容認」と大人の判断をした検察 投稿者:スルッとKANTO 投稿日: 2月 1日(木)07時51分0秒


http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070201i201.htm?from=main2

>無資格助産の院長ら11人起訴猶予へ…現場の実情考慮

横浜市瀬谷区の堀病院が助産師の資格のない看護師らに助産行為を
>させていた事件で、横浜地検は、保健師助産師看護師法保助看法
>違反の疑いで書類送検された堀健一院長(79)ら11人を1日にも
起訴猶予とする方針を固めた。

最高検などと協議し、違法としたが、社会情勢から刑事罰を科すケースに
>当たらないと判断したとみられる。ほかの医療機関でも同様の行為が
>相次いで明らかになっており、捜査による医療現場の混乱回避を
>優先させたといえる。

(中略)
>また、産科医やお産を扱う医療機関が減っており、刑事罰を科せば
>産科医の減少につながると言われかねず、医療現場に混乱を招くことが
>ないように配慮したらしい。

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さんざん「手柄目当ての警察の産婦人科検挙が、出産難民に拍車を掛ける」と
厳しく糾弾してきたが、さすがに「検察はわかっている」らしい。