教育ブレーク(8)文学部不用論

教育ブレーク(8)文学部不用論
(なんでも掲示板 01年7月 投稿済)

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暴論シリーズ・文学部不要論 投稿者:スルッとKANTO@かんりにん  投稿日: 7月 5日(木)22時10分36秒

ども。
またまた暴論。

小生思うに、文学部なんて、大学に必要だろうか?
研究者が自分の金と時間で文学を研究するのは勝手だが、それを大学にする必要はあるのか?
理系の学部のように、社会全体のために研究をする必然性、というのが、全くない。
(「徒然草の新しい解釈がわかった!」とかいうことが、研究でわかったとして、それが
  社会になんの影響が有る?
  超伝導物質が見つかった、とかと比較すると、公益性がまるで違う。)
また、医学部や工学部は、「社会に必要な医者やエンジニアを社会へ送り出す教育機能」も
重要な役目としてあるが、文学部が「源氏物語の解釈に優れた学生」を世に排出、もとい輩出
したとして、それが社会になんの役に立つ?
(「排出」は当然ワザと誤変換したのだよ)

少なくとも、国公立大学(=税金で運営されている大学)に文学部はイラナイのではないか。
あってもせいぜい日本に1つや2つで十分である。
私立が文学部を運営するのは、学問の自由があるから勝手だが、その際は私学助成金
返上しなければならない。
#本当は、この少子化の中、下手に文学部なんて存在していると、(文学部が存在しなかったら
 理科系大学に進学したかもしれない学生が)文学部に進学してしまって、貴重な人材が「無駄な
 学問」に取られてしまうので、私立の文学部も規制したいのだが・・・

大体、金持ち女子大の文学部に進学する女性のかなりが、「学問する」というより
「一種の花嫁修行」(教養を身につける)のが目的なんだから、花嫁修行に税金を
つぎ込むのは、チャンチャラおかしい。

と、ここまで書くと、「お前の法学部はどうなんだ!」と言われそうなので、法学部についても
書くと、やはり実際法曹分野へ進む人間の数に比べて多すぎる気はするので、やはり制限すべき
でしょう。
将来的には今構想中の「ロースクール」に一本化して、法学部を廃止してもいいと思う。

経済学部、う〜ん、どうなんでしょう。今より少なくてもいいと思いますよ。
逆に理系学部は充実すべし、と主張している文系人間のスルッとKANTOでした。

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文学部 投稿者:ムーンライト紀伊  投稿日: 7月 5日(木)22時58分15秒

世に出すとすれば教員。
教育学部出身ではちと心もとない場合もありましょうし、教科の親学問をきちんと学んだ教師ってのも必要でせう。
教育学のついでに専門教科の勉強するのがいいか、学問のついでに教育教養を勉強するのがいいかは意見の分かれるところです。

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理系学部へ進学したはずの学生 投稿者:ムーンライト紀伊  投稿日: 7月 5日(木)23時02分13秒

って文学部に限らず、法学、経済、教育、社会、福祉などにはいませんて。
数学理科ができなかったから文系選択したって人ばかりでしょう。
ま、そのために数学わからない経済学部の学生とか、理科ぜんぜん駄目よっていう文学部教育学科初等教育専攻の学生(小学校免許課程なので算数や理科も一応できなきゃならない)などというものが存在したりします。

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国立大学の行革 投稿者:あじあ号  投稿日: 7月 6日(金)11時34分05秒

数年前、ある国立大学教授が行政サービスはきちんと受益者負担とすべきと雑誌で論じていた。
しかるに、その教授の専門は、授業料ではとても大学での研究を維持できそうにない直接的に
は社会の役には立ちそうにないものであったので、首を傾げざるを得なかった。
独立行政法人化に国立大学教職員の一部が反対しているようだが、確かに判らないでもない
が、今頃何をいうかという感じがしないでもない。
行革は大学だけは別と思っていたのだろうか?

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RE:国立大学の行革 投稿者:まる  投稿日: 7月 7日(土)10時51分13秒

そういえば、管理人殿たちとやりあったことがあるのが、
国立大学授業料の学部間格差の導入問題でした。

管理人殿は医学部、工学部、理学部の教育には文系学部に比べて
コストがかかるのだから授業料が高くなって当たり前、国立大学でも
そういった学部の授業料が高くなってもいいんじゃないかと、
主張しておられました。

医学部の授業料が私大並みになれば、一部の金持ちしか医者になれなく
なるのは目に見えてます。受益者負担の原則で考えるなら、こういった
場合、受益者は医学生だけでなく、将来の患者である一般市民であると
考えるべきでしょう。

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文学部を否定することは 投稿者:まる  投稿日: 7月 7日(土)10時56分58秒

基礎学問を否定するになってしまいます。
そんなに金がかかるわけでなし、あってもいいと思いますが。
文学部に国家予算の1割必要っていうんなら考え直す必要はあると
思います。

誰か忘れたけど、
「文学部に行く男性は、その決断をした時点で、すでに一般社会の競争から
脱落している。」と言ってる評論家がいました。
確かに、私が人事なら文学部の学生はとらないなぁ。

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文学部 投稿者:bunbun  投稿日: 7月 7日(土)17時51分06秒

文学部
私は文学部出身で企画職で働いておりますが、文学部で得た専門知識を直接役立てて働いているわけではないですが、人文的知識、能力も経営企画の立案には必要と感じております。学生時代にもっと勉強していたら。。。と感じているわけですが。
あと、文学部=源氏物語のイメージもわかるのですが、文学部には、心理学、哲学、教育学(教員養成とは別の)、文化人類学民俗学歴史学、そして、地理学なんて分野もありますよ。
まぁ、文学部出身者としては、自然科学系と比較しても数学、物理学とおなじくらいは世の役に立っていると思います。
社会化学系でも、文章を真似ますと
 大体、社会科学系部に進学する男性のかなりが、「学問する」というより
 「モラトリアム」(学歴を身につける)のが目的なんだから、モラトリアムに
 税金をつぎ込むのは、 チャンチャラおかしい。
なんて、感じではないでしょうか。この論でいくと、税金を使っていいのは
医学部、歯学部、看護学部社会福祉学部、教員養成課程、法学部の法職養成課程、経済学部系の税理士、会計士養成課程ぐらいでしょうか。
あと、資格系の専門学校に税金を使うかってところでしょうか。

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大学の受益者 投稿者:あじあ号  投稿日: 7月 9日(月)14時16分54秒

>受益者負担の原則で考えるなら、(医学教育の)場合、受益者は医学生だけでなく、
>将来の患者である一般市民であると考えるべきでしょう。
そうなんですが、この理屈で、大学教育(研究)の受益者は、学生ではなく社会一
般だとして税金でどんな学部、学科でも支えてしまっているのです。
それでいいのか、というのが管理人氏の意見だと思うのですよ。
(小生はまだ迷っています)
そういえば、散髪の専門学校に税金は入っていないと思いますが、医学校に税金を
投入する理由は何なんでしょう。

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税金 投稿者:まる  投稿日: 7月 9日(月)17時29分48秒

専門学校によっては税金で補助されている場合もあります。

一番、疑問なのは、学校法人 駿河台学園駿台予備校を
経営するのに補助金をもらっているとか・・・。

予備校はおいておくとしても、「米百俵」の精神でいくと
教育に税金はたくさん投入するべきです。

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私立学校への補助 投稿者:ムーンライト紀伊  投稿日: 7月 9日(月)19時44分50秒

建前上は学校法人へじゃなく、在籍する学生への補助ですぅ。

能力に応じて教育を受ける機会を保障することが法令で定められています。
で、そのために国や地方公共団体が奨学等の努力をすることが義務づけらてています。

あくまでも「能力に応じて」であり、「直接役に立つか」ってのは別に考えなくてもかまわないわけです。(基本法前文の解釈如何によっては?かもしれませんが)
能力の方向が世俗を離れた学問であったとしてもその能力に応じた教育を受ける機会を与えなければならないのです。

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RE2:国立大学の行革 投稿者:スルッとKANTO@管理人  投稿日: 7月 9日(月)19時46分16秒

>管理人殿は医学部、工学部、理学部の教育には文系学部に比べて
>コストがかかるのだから授業料が高くなって当たり前、国立大学でも
>そういった学部の授業料が高くなってもいいんじゃないかと、
>主張しておられました。
>医学部の授業料が私大並みになれば、一部の金持ちしか医者になれなく
>なるのは目に見えてます。受益者負担の原則で考えるなら、こういった
>場合、受益者は医学生だけでなく、将来の患者である一般市民であると
>考えるべきでしょう。

以前そんなこといってたっけ(笑)
覚えていない・・・

仮に大学時代にそういう考えをしていたとすれば、現在の考えは変わっています。
今は理系学部に税金を投入すべし、という考えです。
#法学部の知識があまり役にたっていないことが身にしみてわかったから?

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それは奨学金の役目では? 投稿者:スルッとKANTO@管理人  投稿日: 7月 9日(月)20時53分02秒

>建前上は学校法人へじゃなく、在籍する学生への補助ですぅ。
>能力に応じて教育を受ける機会を保障することが法令で定められています。
>で、そのために国や地方公共団体が奨学等の努力をすることが義務づけらてています。
>あくまでも「能力に応じて」であり、「直接役に立つか」ってのは別に考えなくても
>かまわないわけです。(基本法前文の解釈如何によっては?かもしれませんが)
>能力の方向が世俗を離れた学問であったとしてもその能力に応じた教育を受ける機会を
>与えなければならないのです。

う〜ん、話としてはわからなくもないですが、個々の学生への補助、というのは奨学金
役目でしょう。
学校への補助金への理由付けとしては弱い、と思います。

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米百俵 投稿者:あじあ号  投稿日: 7月10日(火)14時11分09秒

某東北農村県での実話:
地元高校の優秀な学生に海外留学の機会を与えたのですが、留学が終わったら、東京へ
行ってしまったとさ。がっくり
それはともかく、米100俵というのは、その時点では猛烈な反発があったと思います
よ。今で例えるなら、失業者が激増している状況で、いつものになるかわからない最先
端科学に予算をつぎ込むようなもので。
そういえば、米国で1兆円をかけて物理の実験施設である加速器を建設しようとした(
日本政府も2000億円出す予定だった)が、議会でその予算案は否決されたそうです。
米100俵(=1兆円)は、とてもそんなものに使えないということでしょう。

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