韓国の徴兵制の各種影響

【2014年1月のツイートを転載】
自分は最近よく本を読んで、かつ本を読んでる姿を子供に見せつけてるが、子供達は一向に読書習慣が身に付かずゲームばかりしている。「子は親の背中見て育つ」筈だが・・
たまに、昔読んだ本の読書ノートを読み直す。今はPDFにして、タブレットで見てる。一種の電子書籍
昔読んだ「韓国の軍隊」PDFメモを読み直し。「冬のソナタ」が大ヒットしたが、その一因には、主人公の故郷(春川)に新兵訓練所があり、韓国人男性は全員春川で生活した経験があるかららしい。新兵訓練所だから、苦しい思い出の筈だが、経年したら「美しい思い出」に化ける
韓国であまりオタク文化が発展しないのは、大学で趣味系サークルが活発じゃないから。と言うのも、大学生活は24ヶ月間徴兵で分断され、徴兵前学生と徴兵後学生で断絶が発生し、仲がギクシャクしがちだから
韓国人にキリスト教徒が多く、キリスト教徒以外も、何らかの宗教を持っている人が多い/それは徴兵兵士への「精神的安定」の為、意図的に各宗教に徴兵兵士への布教を推奨しているため
日本で言うところの「限界集落」は韓国にもある。しかし韓国軍は徴兵兵士を使って、過疎地の農作業支援している。限界集落無人化したら、そこが北朝鮮スパイの拠点になりかねないので、過疎化は国防の危機と捉えられている



12月30日日経にソウル市長インタビューが載っていた。ビッグデータを活用した都市作りで、ケータイ位置情報をパーソントリップ情報として活用。深夜バスルート選定の参考にしたり、市掲示板をどこに設置すれば効率的か、の参考にしたり。
パーソントリップ情報の性別年齢データも開示して、小売・飲食の立地戦略に活用してもらったりする。/スマートフォンで納税もできるようにする。
しかし、気になったのは、そういうビッグデータの活用について、記者が質した際に、「高齢者はあまりネットを使わない、だから高齢者を含まない母集団になっている。高齢者も含めた母集団にする、高齢者にもネットの恩恵が及ぶようにしなきゃならない、そこが課題だ」としか言及していない点
日本だと、Suicaデータを「勝手に無断転用した」としてJR東日本と日立が責められたが、どうもソウル市長のインタビュー記事を見ていると、少なくともソウル市長は「個人情報を本人了承なしに、各種市政のために転用することは、何の問題もない」という考えのようだ。問題意識ゼロ
どうも、この辺の「日韓の個人情報に関する意識のズレ」というのは、徴兵制の有無に起因している気がする。/韓国の場合、徴兵事務を所管する兵務庁が、(少なくとも男性については)健康情報や特技情報、或は思想傾向について、全て丸裸で把握している。
兵務庁は、徴兵できうる身体状態か否かを把握するため、大韓民国全男子に健康診断を課して、データベース化。北朝鮮に通じていないか、思想状況もチェックしているし、特技なども把握。/なので、「国家が個人のセンシティブデータ(健康情報など)を把握し、利用する」のは、韓国では常識
大韓民国政府(国)とソウル市(自治体)の差異はあるものの、韓国では「私企業は兎も角、公が個人情報を収集・利用するのは、当たり前」という文化になっている、だからソウル市長も、インタビュー時に別に問題意識も持ってなかったのでは?と推察できる