【教育のIT化・ビッグデータ化】

3月4日
文中にさらっとあるが、「IT教育の副産物として、教育手法と結果に関するビッグデータ解析が可能になり、最善教育法が可能になる」が興味深い / “教育を語るならトレードオフを見よう! 経験学習vs系統学習 - コウモリの世界の図解” http://htn.to/gjYBsK
はてなにあったネタで気付いたが、教育ってビッグデータによる影響が甚大じゃないか?今まで数年に一度しか計測できなかった学力測定(教育効果測定)が瞬時に可能
更に言えば、異なる教育手法をA県とB県でトライアルして、どっちの県が学習効果が高いか、簡単に計測可能。
義務教育の世界では「子供を実験台にして、教育手法の効果測定」するのはタブーだったが、教育のIT化、ビッグデータ化で、その辺のハードルは低くなる
原武史の「滝山コミューン」を読むと、原が通った小学校では、教師が文部省が反対する算数メソッドを使って教育していた(遠山メソッド)。こういう異端メソッドも、教育ビッグデータ解析で効果の有無が判る
教育のビッグデータ化が進むと、「2014年の小学1年生への教育効果計測を踏まえ、2015年の小学1年生の教育手法を改善する」という風に、教育手法の進化スピードが革命的にスピードアップする。まさに教育革命
しかし教育のビッグデータ化、教育革命は、現場の教師にとっては悪夢でしかない。3月4日に行った授業&テストの結果が、3月5日には全国に可視化される
つまり教師の技量がビッグデータによって白日のもとに晒される
まあ母数が多数じゃなきゃビッグデータ解析に意味が出ないから、せいぜい40人の教え子母数しかいない個々の教師が槍玉に上がることはないか
しかし「3月4日の算数教育をめぐる世田谷区と杉並区の比較」というのは有意なビッグデータになる
ビッグデータで教育比較をし出したら、「そもそもコンピューターを教師にしたらどうか!?」という正論、もとい暴論が出るだろう。コンピューターが東大に合格するようになれば、コンピューター教師は現実味を帯びる
電子教科書に教師が反対してるのは、「このまま教育の電子化、ビッグデータ化が進めば、行き着く先はコンピューター教師の導入、人間教師の失職」を予期しているからでは?
妻が下の子にタブレット渡して書き取りアプリさせてる/「君がよく間違う漢字」が表示され、重点的に復習できる/教育のIT化は教育のカスタマイズ化、習熟度学習にも有効
多分、教育アプリ作成会社は「間違いやすい漢字」のビッグデータとか「Aという漢字を間違う子は、Bという漢字も間違える傾向にある」のようなビッグデータを蓄積してる。恐らく現場教師よりも、国語教育学者よりも、文部科学省初等教育科の役人よりも、「間違えやすい漢字」が何なのか知ってる
こういう話を妻にしたところ、「ヤフーきっずのアクセス・検索履歴のビッグデータ、あれも相当貴重なデータだと思う」のコメント。一見アホそうに見えるが、たまに鋭いコメントを妻は発する
3月5日
先日「ビッグデータにより、義務教育は加速度的に進化する」とツイートしたが、そうなると規模が大きい塾が有利になる(データを抱えてるから)。塾の寡占化が進むか?