結婚相手は友人紹介で見つけろ!★

6月20日
非常に興味深いデータ。「平均初婚年齢は晩婚化してるが、平均出会い年齢は全く変わってない」/男性などは、僅かだか「出会い年齢が前倒し」になってる。つまり、大学時代に相手を見つけなければ結婚は絶望的 / “結婚は大学進学よりも難しい?…” http://htn.to/LBfftfkTs

「幼なじみ婚の増加から考える日本の社会構造の変化」エントリ、せっかくの素材なのに分析がダメダメ。ついでだから、自分がこのいい素材を使って分析してみる

「幼なじみ婚比率が1%増加した」って、それ完全に統計誤差だから、次の調査でその傾向が続くとは限らない / “幼なじみ婚の増加から考える日本の社会構造の変化 - ゆとりずむ” http://htn.to/ebhgcf

この調査で一番注目すべきは、「結婚のキッカケが職場」という割合が、1992年の35%をピークとして、どんどん低下傾向にあるということ。直近2010年は29.3%にまで低下/つまり、「職場で結婚相手を見つける」ことが、徐々に難しくなりつつある

職場で「異性の社員に下手に声掛けすると、セクハラと疑われかねない」というコンプラ意識の普及が、職場交際を「委縮」させてしまっているのでは?

職場結婚比率」は、1982⇒1987⇒1992は「増えている」ように見えるが、これは「見合い結婚」の中で、相当部分「職場を介した見合い婚」があったのでは?と思われる。実質的な職場結婚の割合は、1982年頃の方が高かったのでは?

次に注目すべきは、「友人の紹介」「兄弟姉妹を通じて」という比率がじわじわ増え、2010年調査ではついに職場結婚を抜いて「第一位」に躍り出たこと。たかが1%の変動でしかない幼馴染婚云々よりも、この事実が「この表から最初に読み取るべきこと」だろう。

少子化対策として「出会いの促進」「婚活の促進」みたいなことが言われているが、このデータを見る限り、「友人とか、兄弟姉妹のネットワークを密にして、異性の紹介を得る」のが、結婚相手を見つける近道、ということがわかる/少子化担当者の中で、この事実をアピールする人は少ない

「幼なじみ婚が増えていますよ」という「統計誤差程度のしょーもないネタ」よりも、「友人兄弟姉妹紹介婚が増えていて、職場婚をも抜いている」という事実の方が、圧倒的に重要で、もっと世間に周知されるべき

「結婚相手を紹介した友人兄弟姉妹には、報奨金10万円を上げます」みたいな制度を自治体が創設した方が、圧倒的に婚活そして少子化対策の実効性がある、ということになる/そういう目鱗な事実に気づかせてくれた、という意味で、「幼なじみ婚の増加から考える日本の社会構造の変化」記事は有用だった

三番目に注目すべきが「学校で」知り合った、という人の比率がじわじわ増えていること。これがまさに「大学時代に、相手をゲットしなければ、マズイ」という、この作者ももう一つのエントリに繋がる話になる。

あと、昔ながらの「見合い」と現代風の「婚活」の合計値の割合も、着実に減少している。オーネットとかツヴァイは、まだまだ力不足ということが、データから読み取れる。

「街中や旅先で、結婚相手と知り合った」比率は長期的には減少している。これはつまり、「ナンパ」の類が、一時的な快楽目的なら兎も角、結婚相手獲得目的だと極めて効率が悪いことがわかる

「その他・不詳」が2000年を境に有意に増えているようだ。/「ネットで知り合った」の類が、「その他・不詳」にカウントされている可能性があり、次回調査からは独立した項目にすることが求められる。

@lacucaracha 地元婚と幼なじみ婚を相関づけるより、地元婚と「友人兄弟姉妹紹介婚」の相関の方が強いような気がします。地元に友人関係も兄弟姉妹も残している人の方が、友人等を介した出会いの機会が多いんじゃないか、と。

「平均出会い年齢」は変わらないのに、「平均初婚年齢」が後倒しになっているというのは、つまり「交際期間の長期化」ということ。何事も平均を好む日本人は、「交際を開始しても、日本人の平均初婚年齢までは、結婚せずに交際ステータスのままに留まる」ということなんだろう/その間に卵子が老化する

「22歳(≒大学卒業)時点で交際相手がいなかった男性/女性」が、「35歳になった時点で、結婚している割合が何割か、5割を超えているのか?」というデータを、どこか統計取ってくれないかな。恋愛遍歴のコーホート分析

「22歳時点で交際相手がいない男性/女性の、35歳未婚率が5割を超えている」というデータが出てしまった場合、政府の少子化対策は全くのトンチンカンということになる。その場合、「22歳までに、せめて恋愛経験をしましょう」と国が音頭を取る必要がある。

結婚相手が大学時代の人だった比率は、概ね予想通り/意外だったのは、「一旦別れた後で、ヨリを戻して結婚した」比率が、数割存在している点。 / “学生時代に知り合った相手と結婚した女性は28.4% - 運命的な再会も! | マイナビニ…” http://htn.to/VEUW5SE

マイナビニュースの話は、「一旦悲しい別れをした場合でも、実はヨリを戻して結婚に至るようなラブストーリーが、統計的には相当多い」ということで、それは裏返せば、「社会人になってから彼女を見つけたからって、安心できない。彼女が大学時代の彼に戻っていく可能性も相当ありうる」という話

「何人の異性と交際したことありますか?」「別れた人とヨリを戻したことはありますか?」という「恋愛行動学」の統計研究を、「国が」行うべきなんだろうな。

ただ、出会い年齢にしても、初婚年齢にしても、恐らく「正規分布」してない気がする。「結婚相手と出会った年齢」の最頻値は男性24歳じゃなくて、「20歳」と「28歳」の2コブラクダ状態で、単にそれを平均したら24歳だった、なんて可能性もある。

第一子出産年齢データなんかもそうだよね。平均値だけじゃなく「最頻値」および「中央値」が何歳なのか、その辺をクリアにしないで少子化論議をしても頓珍漢/第一子出産年齢の平均が30歳だが、それって「30歳女性の5割が出産経験ある」ということじゃないから。

生涯無子女性比率が3割程度いるのだから、「出産経験ある女性が、5割を超える年齢」って、30歳じゃなくて33歳辺りなんだと思う。

「友人や兄弟姉妹からの紹介が、結婚ルートで最多を占める」というデータ、これって「紹介してもらった相手といい加減な交際をして、ポイっと捨てたら、友人の顔に泥を塗る」という世間体もあるんだろうな。友人の手前、真剣交際つまり結婚にならざるを得ない

あと、その紹介した友人が、「ねえねえ●●さんとの交際、うまく行ってるの?」と世話を焼いてしまうという「効果」もあるんだろうな。ベタなドラマの世界みたいだが。

「友人や兄弟姉妹からの異性紹介は、結婚に結びつきやすい」というトリビアは、結婚願望で相手がいない全若者が知っておくべき知識。そういう間柄で交際始めた場合、相手方も「友人等の顔に泥を塗れない」から、結果として浮気せずにキチンと付き合ってくれる。

自力で結婚相手を見つけるスキルのない人は、結婚相談所に行くよりも、「そういう相手を紹介してくれそうな、お節介な友人」を、大学時代とかに作っておくことですな。持つべきは友。

いわゆる結婚相談所とか、婚活サイトが、データの面では「うまく行ってない」のは、多分「話を断るハードルが低いから」だろうな。見ず知らずの結婚あっせん人の顔に泥を塗っても、罪悪感はあまりない/友人知人ルートの交際が、「顔に泥を塗れない」が為に、結婚に結びつきやすいのと好対照

結婚相談所は、「相談する敷居の低さ」をウリにしているところが多いが、それって結果に結びつかない。変な話、敷居が高い方が「結果」に結びつく。/今話題の「ライザップ」と同じ理屈。高額を払うから、敷居が高いから、「ダイエットしなきゃ」と思うようになり、結果になる。

楽天とかリクルートとか、ネット系の企業が、「敷居の低い、ネットの気軽な婚活」をウリにしているが、それって結局「結果に結びつきにくい」ことになりそう。自分は真剣でも、相手が真剣じゃない可能性がある訳で。

ある程度、敷居の高さを感じさせる、或は「斡旋人に、悪いなあ」と思わせるような婚活の仕組みの方が、トータルの成婚率は高くなると思う。つまり、リアルな世話焼き人がいろいろお膳立てして、「顔をつぶすのは悪いなあ」と、自分が、それ以上に「相手が」感じることが重要

もうこの話題は10回、いや100回はツイートしている。死亡保険契約の減少に悩み、世間話好きなオバちゃんを大量に抱えている、レガシー大手生保会社こそ、「リアルな結婚世話焼き業」を事業化すべき。

生保のオバちゃんが持ってきた縁談だと、「なんとなく、断るのは悪いなあ」と、自分も、そして「相手も」思う可能性が高い。つまり、成婚率が期待できる/大手生保のウリって、オバちゃんの(ウー)マンパワーしかないんだから、それを最大限活用すべき

ニッセイ基礎研とか、「未婚率の上昇は、出会いの少なさが原因」とか他人事のようなレポートを書いてる。原因分析は的確なんだから、まず自ら婚活事業を興せよ、と言いたい。

「結婚相談所は、会員が成婚できない方が儲かるから、成婚させないインセンティブが働く」とのコメントあり/これ料金設計が間違ってるんだな。「会費制度」にしてしまうと、「成婚できない方が、会費を払い続けてくれるから、その方が儲かっちゃう」んだよな。

だから、大手生保会社が、「会費なんかを取らずに」「成婚したら報酬を貰う」という建付けで、「保険加入者に対する付帯サービスとして」結婚斡旋サービスをするというスキームなら、成婚インセンティブが働いて、うまく行く気がする。会費相当分は、生命保険料で賄う。

@aka1you 死亡生命保険なんて、妻や子供がいないと、入る気になんかならないですから。独身だと、入りたいのはせいぜい医療保険止まり

ホンマデッカTVで放送してたネタだが、「メニューが24種と豊富なサイドイッチ屋」より「メニューが6種類しかないサンドイッチ屋」の方が、売上は多かったらしい。選択肢が多すぎると、人はかえって選択しづらくなる/「選択肢」の多すぎるネット系婚活サービスも、かえって選択しづらいのでは?

生保のオバちゃんだと、紹介できる異性の数は、まあせいぜい数人の範囲内だと思うが、かえってその方がネット婚活サイトよりも、「選択肢が少ないが故に、成婚しやすい」というパラドックスになるのかもしれない。

@aka1you ニッセイなどは「世界一の生命保険会社」らしいので、おまけビジネスで婚活事業に本格参入するだけの体力はある筈なんだが。それとも、相互会社だから、子会社ビジネス化しづらいのか?

「選択肢は多い方が正義」「ネットを駆使して、相手先を見つけるのが正義」って、どこかが言いそうなセリフだな。そうか、某電機メーカー系不動産仲介会社が言いそうなセリフだな。/「悪の帝国・両手仲介」(&お見合い)の方が、成約率そして成婚率は高いというパラドックス

「お見合いが廃れて、自由恋愛な社会」って、中古不動産でたとえれば、「不動産仲介会社が廃れて、裸の売り主と裸の買い主が交渉する社会」、或は「売り主エージェントと飼い主エージェントだけが存在する社会」ということか/婚活も「男性エージェント」「女性エージェント」が交渉するとか

自分の場合、入社直後に3,000万円の生保を日本生命で入った。「どうせ結婚するんでしょ?若いうちに死亡保険に入っておいた方が、後々有利よ」というニッセイのオバちゃんのセールストークに騙されたが、肝心の結婚はどんどん遠のいていった

そこを突いてきたのが某新興生保。「結婚してもいないのに、生保、入りすぎじゃないですか?」→数年後、保険を見直し、ニッセイを解約

自分の場合は、「将来は結婚するのが常識」という世代だったから「今結婚してなくても、将来結婚するんだから、死亡生命保険に入っておいた方がいいわよ」というニッセイのオバちゃんのセールストークが有効だった

今の若い世代なんかは、「そもそも、将来結婚しているかどうか自体、わかったもんじゃない」と自覚している世代だから、「今のうちに死亡保険に入っておいた方が、将来の奥さんと子供の為よ」という生保オバちゃんのセールストークなんて、全く無意味だろうなあ。

因みに、死亡生命保険は、生保各社にとって「一番利幅が稼げる」商品らしい。金利運用だけじゃなく、そもそも「死差益」の部分で儲かるんだとか

6月21日
出産年齢統計、結婚年齢統計、出会い年齢統計の「平均値以外に、中央値や最頻値も見ろ、分布状況も見ろ」とツイートしたが、「そもそも、このデータがバイアス入ってないか?」も見抜く力が必要。出産年齢はごまかしようがないが、出会い年齢は回答にバイアスが入っている可能性も考慮する必要ある

性行動統計などは、有効回答率が10%もない状態だったりするので、「そもそも、データとしてそのまま使っちゃいけないレベル」だったりする/らくからちゃ様の、恋愛行動統計分析も、「有効回答率はどうだったか?」「回答者が意図的にウソ回答する可能性がどれだけあるか?」も考慮して分析すべき

例えば「国民健康・栄養調査」ですら、塩分摂取量の回答は、実際の摂取量より少なく回答してる、という話もある。「回答者の自己申告に頼った政府調査」の場合、回答者側が「ありのままを本当に回答しているのか?」疑った方がいい。

「今交際している異性がいる」とか「過去に交際していた異性がいた」のような内容の政府統計、回答者が「正しく」回答しているかどうか、疑問。私見だが、「彼氏彼女がいない若者比率」は、政府統計より、「もっと多い」可能性がある

今異性と交際してない若者が、厚生労働省から「若者の恋愛行動に関する実態調査に協力願います」といきなり調査票を受け取った場合、「惨めな自分を認めたくない」から、「交際している」とウソ回答するケースが、少なくない気がする

@lacucaracha ウソの付けないデータでもって、仮説を補強するのがいいんでしょうね。コンドームの売り上げ推移とか、ラブホテルの稼働状況とか