知られざる軍事大国シンガポール

6月24日

ここでクイズです/フィリピンとシンガポール、軍事費が多いのはどっちでしょう?/多分、大多数の人は「そりゃ、人口を考えても、国土の広さを考えても、フィリピンに決まっている」と答えそう/6月21日日経を見ると「フィリピンの軍事費はシンガポールの3分の1」とあり、ビックリ

フィリピン軍は「戦闘機がゼロ」という体たらくらしい/因みに、東京23区ほどの大きさしかないシンガポールには、戦闘機が100機以上あるようだ/この惨状が、南沙諸島での中国の跋扈を招いた

この21日付け日経を見て、「フィリピンの軍事力の脆弱さ」に驚いたのと同時に「シンガポール軍の、知られざる強力さ」を知ってビックリした。なんでも、国のGDPの5%、国家予算の20%を軍事予算に投入しているらしい

永世中立国家で、世界有数の金持ち国家スイスが、高い軍事力を有していることは知られているが、21世紀になって日本を凌ぐ一人当たりGDPを有するようになった金満国家シンガポールが、このような高軍備国家になった、ということは、ほとんど知られていないのでは?

スイスもシンガポールも、金満国家故に、「その豊かさを狙う他国」の出現を警戒して軍備に走る。豊かさゆえの悲劇/言うまでもなく、シンガポールの仮想敵国はマレーシアである。

新自由主義者は、新自由主義の極北であるシンガポールマンセーしているが、彼らは同時に「高軍備を持たざるを得ない現実」「徴兵制を強いる現実」も含めてマンセーしているのか?

因みに、シンガポールで出生した男子は、他国の国籍も取得した上で他国籍へ一本化しなければ、徴兵の憂き目にあう/「子供の為にシンガポール永住」という金満日本人の中に、この事実を知らずに子供を出生してしまって、後々慌てふためいている金持ちバカがいたらしい

平和主義者、9条主義者の「戦後日本は軽武装だから、徴兵を敷かなかったから、経済発展に邁進できた」という説明は、「国家予算の20%を軍事費に投入し、兵役免除を一切認めない厳格な徴兵国家であるシンガポールが、日本を経済的に追い抜いた」という事実を以てして、ウソということになってしまう

因みにシンガポール軍は、自国領内に演習地を確保できないので、オーストラリアなどの土地を借りて演習しているらしい/徴兵訓練は結構ハードで、結構死者も出ているらしいhttp://plaza.rakuten.co.jp/pastaoyama/diay/200810090000/

シンガポール男性は兵役で「2.5キロを10分で走る訓練」を強制され、除隊後も、いきなり抜き打ち訓練がなされるらしいので「肥満がいない」らしいhttp://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Deser/7440/ta2_impression_military-service.html

予備役招集で、「企業内で出来る人は、軍も欲しい」から、招集期間が長くなり、「企業内でも持て余す人は、軍もあまり欲しくない」から、招集期間は短期間らしい/シンガポール企業は、従業員が「いきなり予備役で招集される」ことを織り込んだ上で企業活動せざるを得なくなっているらしい

「従業員の国家による召集を、企業側が織り込んでくれている」シンガポール社会というのは、日本の法務省にとっては垂涎の的だろうな/日本の法務省曰く、「日本の企業は、企業活動の中で、裁判員の召集を織り込んてくれていない」

息子に兵役を強要するシンガポール在住日本人鬼母ブログ=http://esingapore.exblog.jp/tags/%E3%82%B7E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%AB%E5%BE%B4%E5%85%B5/

「息子には2年の兵役に就いてもらい、お国のために貢献してもらうつもりです。そして、シンガポール人のメリットを十分に享受して、たくましく生きて行ってほしいです。」こんな日本人母がいると聞いて、心底うすら寒くなった/自分のシンガポール好きの価値観を息子に強要するんじゃねえ!!

この鬼母は、徴兵訓練の最中に、誤爆やサソリ等で命を落とすリスクを織り込んで、息子に徴兵を強要する気なのか?

産経脳な人は、「シンガポールは男性に過酷な徴兵訓練を強いるから、人間改造されて、経済が成長できたんだ」と真顔で言い出しそうだな・・・

http://twilog.org/shinjukujiro/month-1507/allasc-6
7月19日
先日、「息子をシンガポールのお国の為に徴兵させます」とブログで公言した日本人母親を糾弾したが、よく考えたらシンガポールはネットやブログの検閲がスゴイから、本意じゃなくても「喜んで徴兵されます」な投稿しか許されないのかもしれない。少し同情する

つくづく、シンガポールって清和会には理想的な国家だよな。「国は豊か」「金持ち税率低い」「ネットを検閲」「与党独裁」「マスコミは政府批判しない」「法律がキビシイ」「国家予算の20%が国防費」「徴兵で若者シバキ上げ」「高所得に婚活を強要」

よく「憲法の3大原則は、主権在民基本的人権、平和主義」と言われるが、この3つは並列じゃなく、一番上位は「主権在民」だと思う/「主権者である国民の判断で平和主義を放棄した」や「主権者である国民の判断で基本的人権を放棄した」はまだ耐えられるが、「主権を天皇に奉還した」は耐えられない

「平和主義の危機」という話はよく判るが、「主権を天皇陛下大政奉還しよう」が本音な国家神道主義者に対して、平和主義を差し出すことで国民主権が守れるなら「安いもの」だと思う/神道連盟って、冗談抜きで主権を天皇陛下に戻すべきと考えてるからなあ

安保法案で実質的に平和主義は消滅しましたが、同時に内閣支持率が低下して、改憲支持率も低下。つまり、「主権を天皇大政奉還する」な改憲のピンチが遠のいた

突き詰めると、神道連盟が考える「このくにのかたち」って、「天皇主権という國體」なんだな。形式的にせよ、主権は天皇に属していることにしておきたい

自分がシンガポールがイヤな点は、突き詰めれば「軍事大国」でも「徴兵」でも「法でマナーを縛る(人権に乏しい)」でもなく、「与党マンセーで、言論の自由がない点」なんだろう。

8月9日
だから「豊かな北朝鮮」なんだってば。5人以上の政治集会は許可が必要だし、監視カメラ満載だし。あまり知られてないが軍事大国で徴兵も厳しい / “シンガポール「幸福度」世界最下位 アジアで最も豊かなはずが 建国50年、「能力主義」行き…” http://htn.to/cGxar1

「豊かな北朝鮮シンガポールへの脱出を嬉々と語る元議員/自分は「豊かだが政治的に言いたいことが言えない社会」より「若干豊かじゃないが政治的に言いたいことがいえる社会」を子供には過ごしてほしいと思ってる / “日本の教育では、新しい…” http://htn.to/wijQwx

田村耕太郎の子供は娘か。なら、シンガポール移住は「アリ」だな/子供が息子だと、徴兵問題が重くのしかかる

非常に下世話な話をすると、シンガポールは「世界で一番、女性の性的価値が高い社会」らしい。男性の大金持ちが沢山いるから、女性の「価格」がハネ上がる/田村耕太郎は、それが目的でシンガポールに移住?

与沢ナントカとか、村上ナントカとか、未成年の子供がいない(であろう)金持ちは、自由にシンガポールに移住していいと思いますよ。自己責任だから/未成年の子供がいるくせに、「教育の為」と称して、わざとシンガポールに移住する手合いが理解できない。親の価値観の押しつけ。

「資産課税が少ない」「カネが稼げる」というただ一点の理由で以て、言論の自由がないシンガポールに移住するような手合いって、一種のマゾなんだろうな。「カネの為には魂を売る」/真の金持ちなら、多少カネ儲けに不自由でも、言論が自由な社会でバンバン稼ぐ。税金引かれても、それ以上に稼げばいい

そもそも、カネ儲け至上主義、かつ「言いたいことをガマンする」環境下で幼少時を過ごした子供って、発育がいびつになるような気がする。教育的には「シンガポールのような社会に、わが子を放り込みたくない」

いい年した大人が、「俺は言論の自由なんて不要だ」とシンガポールと心中するのは自由です/子供に対して「お前も言論するなよ」とシンガポールとの心中を強要させるのは、親のすることじゃない

@yoma_kenichi 以前発見した「息子にシンガポールへの徴兵を押し付けた日本人母親のブログ」http://esingapore.exblog.jp/tags/%E3%82%B73%83%B3%E3%82%AC%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%AB%E5%BE%B4%E5%85%B5/…を紹介しようとしたら、削除されてる

この前テレ東の「未来世紀ジパング」でシンガポールの光と影を特集していて、「政府批判の集会は、限られたエリアでしか開けない」「5人以上の集会は許可が必要」とやってたが、徴兵問題とか軍事大国っぷりは取り上げてなかったな。

どうせなので放談しまくるが「相続税を節約したいから、タックスヘーブンなシンガポールに逃げ込む」なんて「肝っ玉の小さい」ことやってたら、二世(子息)へ悪影響だと思う/孫正義を見よ。堂々と日本で稼いで、堂々と日本で納税している。納税した以上に稼げばいい。

@yoma_kenichi リンクミスでした。問題エントリありました⇒http://esingapore.exblog.jp/20960645/ 「息子には2年の兵役に就いてもらい、お国のために貢献してもらうつもりです。そして、シンガポール人のメリットを十分に享受して、たくましく生きて行ってほしいです。」

8月11日
シンガポールの金持ち優遇制度に惹かれて移住する人って、シンガポールの金持ち優遇制度が、30年50年スパンで「永続する制度だ」と思い込んで移住してるよな。一体どこから、そういう自信、思い込みが生まれるのか?

シンガポールの金持ち優遇制度って、つまり現与党の強権政治が、半ば強引に押し付けた制度な訳で、必ずしも「民意」じゃない/日本ですら、一時自民党が下野した。シンガポールといえども、与党が下野して、金持ち優遇制度が修正される可能性だって、ありえる

仮にシンガポールの現与党が下野して、金持ち優遇制度を修正した場合、日本を脱出してシンガポールに移住した金持ち達は「約束が違う」と逆ギレするのだろうか?

仮にシンガポールの与党が政権を維持し続けた場合でも、国際的な協調・圧力で、「所得税法人税相続税は、国際的に共通な水準を保ちましょう、タックスヘーブンは無くしましょう」な条約ができ、シンガポール与党も協力せざるを得ない、という展開も、ありえる

スイスですら、「マネーロンダリングは許さない」というアメリカの圧力で、金融機関の守秘義務を緩めざるを得なくなってる/アメリカが「金持ちのタックスヘーブンになってるシンガポールはケシカラン」と国際圧力を掛ければ、シンガポールも応じざるを得ない