12月11日
要介護認定者数は、実は未就学児の数を上回りつつあるらしい、と聞いて、衝撃/未就学児の親をターゲットとした雑誌は多いのに、介護に苦しむ家族をターゲットにした雑誌が少ない印象。ヘルパーをターゲットとした雑誌の方が多い?
要介護認定者は600万人。介護に悩む家族のうち半分が介護雑誌を買うとして300万部。マーケットは大きい/介護家族にターゲットを絞った地上波テレビ番組が成立できるレベル。半分が視聴したとして、視聴率3%/苦境に苦しむフジテレビあたり、どうか?
Eテレで介護の10分番組はあるらしいが、600万人もいるのなら、30分番組でも成立するんじゃないか?
介護番組というのは、視聴者の属性が「偏ってる」分、「スポンサーは集まりやすい」。介護ベッド会社とか介護ロボット会社とか老人ホーム会社とかが、「宣伝の効率がいい」ということでスポンサーになってくれる
でも、今のフジテレビだと、「介護に悩む家族向けの番組を作りましょう」なんて提案は、局内で出来ないだろうなあ
人数的には「介護」だけじゃなく「認知症」とか「ガン闘病」「糖尿病闘病」「脳卒中リハビリ」みたいに細分化させても、十分地上波番組が成り立つだけの患者数がいそうな気がする
「地上波が高齢者にシフトしている」と2ちゃんで批判されてたりするが、自分に言わせれば「シフトが中途半端」。高齢者の持病毎の番組を作成する位にまでシフトしていないから、高齢者のニーズも取り込めない
「健康番組があるじゃないか」といわれそうだが、健康番組は毎週取り上げる病気が変わってる。脳卒中リハビリ中の患者なら、脳卒中の特集だけ、毎週見たい/そして、それで番組が成立できるだけの患者数が存在するのが今の日本
テレビ東京は「経済」に特化して、独自のポジショニングを確保した。カンブリアで取材したネタをワールドビジネスサテライトで使ったり、ガイアの夜明けで使ったりという再利用も出来るし、社員が経済に詳しくなる/キー局の一局位、「医療、闘病、介護はおまかせ」という局が現れてもいい筈
逆に言えば、「経済」に特化したテレビ東京は、今はまだいいですが、団塊がリタイアして団塊ジュニアもリタイアしたら、かなり苦しくなると思う。経済情報のニーズが、世の中から少なくなる
フジテレビが40年前に「母と子のフジテレビ」と言っていたのは、当時の人口ピラミッドから見たら大正解だった/その後、フジは団塊ジュニア世代の成長に合わせて、軽チャーからトレンディドラマにシフトさせていった
今団塊ジュニア世代は、そんなにテレビから情報を必要としていない。一番必要な情報は、経済情報かもしれない/が、あと10年もしたら、団塊世代も団塊ジュニア世代も、医療介護闘病情報を切実に欲するように、なる。