中絶で医者が儲かってた時代から、中絶件数は激減してる

9月15日
松本清張黒革の手帳」読破/堕胎手術で羽振りが良く、脱税しまくりの産婦人科医が出てる/35年前の産婦人科医って、確かに「儲かって仕方ない」存在で、小説や雑誌のネタにされてた/数十年で、産婦人科医は「医者の中でも、なり手のいない科」に成り下がった。どうしてこうなった?

35年前は自由診療の堕胎手術でウハウハだった産婦人科が、数十年で儲からなくなった、つまり「堕胎手術の件数が激減した」のか?

調べてみたら、1955年の中絶件数は117万件。つまり出生数の半数に相当する中絶件数があった/2014年は18万件。桁が一つ減ってる/これは産婦人科が「儲からなくなる」訳だ

平成元年の時点でも40万件は中絶あったのね。そこから更に半減だから、産婦人科の経営が成り立たなくなる訳だ/言葉は悪いが、産婦人科も一種の「不幸産業」なんだな。一定数の堕胎がないと経営が成り立たない

9月16日
そもそも、「黒革の手帳」の出だしが「架空名義預金」なんだが、今だとテロ対策の国際条約で架空名義預金そのものが禁止されてるよな/総会屋の暗躍も書かれてるが、総会屋もすっかり大人しくなった。悪漢小説の舞台回しも、30年やそこらで成立しなくなっちゃうんだな

少子化対策の為に、中絶を禁止すべきだ」と主張してる人たちは、今の中絶件数が平成元年程度の40万件ある、という「一昔前の常識」で語っていないか?