マニラやジャカルタのショッピングセンターは観光資源化できる

10月28日
一行ネタ/ジャカルタって、都市人口では2000万人を超えるメガロポリスの筈なんだが、何故「日本の観光ツアー」では、バリ島より下位に位置付けられてしまってるのか?2000万人も人口がいれば、それなりに観光資源も出来そうなものだが

マニラも人口2000万人いるが、観光の扱いでは1000万人都市バンコクの10分の1の扱いだよな

バンコクの都市規模は大阪程度で、ハノイホーチミンも同程度。たぶん、クアラルンプールやシンガポールも都市規模はこれくらい/マニラとジャカルタは、その2倍程度の都市規模があり、東京クラス

台北は大阪程度も大きくなくて、名古屋クラス/北京上海ソウルは、これは大阪クラスより大きくて、東京に近い

自分は、海外の都市を把握する場合は、「この街の規模は、日本だとどれ位なのか?」をイメージするようにしてる。「ロサンゼルスは大阪クラスだな」とか「ニューヨークは大阪クラスじゃなく、東京クラスに近い」とか/世界的なメガシティでも、東京クラスの都市は少なく、大阪クラスが大半

話を戻すと、「観光資源量は、その街の都市規模と比例しない」という話/そもそも、ジャカルタやマニラが、そこまでメガシティだと知ってる人も少ないような気がする。

マニラやジャカルタが「観光資源が、少ない」と見なされている理由は、「歴史が少ない」とか「独自の文化がない」とか「バンコクみたいに王室がない」という理由だろう/しかし、今後の観光資源は、人口そのものに起因する要素も重要になる気がする。

前から思ってるのだが、「ショッピングセンター」とか「郊外ロードサイドショップ」とか「都心のアパートメント」とか「郊外のニュータウン」とか、それ自体が観光資源にならないのか?

少なくとも自分は、バンコクで仏教遺蹟回りするより、マニラとかジャカルタとかのショッピングセンター比較とかニュータウン比較とかの「観光」をしてみたい

「文化の違いを体感する」という観点なら、「小学校」とか「病院」の観光化なんてのも面白いと思うのだが。「マニラの○○小学校見学ツアー」とか「ジャカルタの○○病院見学ツアー」とか、実施したらウケると思うのだが

日本でも、インバウンド観光客向けに、「台東区立○○小学校を、インバウンド観光客に開放する」なんて取り組みは出来ないのか?

「工場萌え」なんてのは、従来の「常識」では観光資源扱いされてなかった工場を、立派な観光資源扱いする価値観の転換な訳です/そう考えると、義務教育とか病院とかスーパーマーケットとかコンビニとかも、価値観の転換で観光資源になりうる

15年ほど前にソウルに行きましたが、ロッテ百貨店を冷やかすだけでも、いろんな「発見」があった。例えば「キムチ専用の冷蔵庫」なんてのが売ってる、という発見があったり/そういうのは、パッケージツアーだと見つからない

あと、ロッテ百貨店の食品総菜コーナーに行くと、「四国四万十産の魚」なんてのが売られてたんです/東京の地理感覚だと四国とソウルは別々だったのだが、実は四国とソウルは近くて、高級食材とかだと往き来するんだな、というのは新鮮な発見だった

だから、例えばマニラ郊外のショッピングセンターを冷やかしたら、「どういうものを売ってるか」「どこ産のものが売られてるか」をウォッチングするだけでも、立派な観光資源になる訳です

まあ別に、マニラのショッピングセンターでもバンコクのショッピングセンターでも、それぞれ楽しめるとは思うが、こういうショッピングセンターの楽しみは、都市人口に比例するのでは?と勝手に思ってる/一人辺りGDPにも比例するかもだが

観光の世界は「勝者総取り」なところがあって、地域ナンバーワンな観光スポットが確立してると、ナンバー2はなかなか逆転できない/「東南アジアに観光に行きたい」で思い付く街がバンコクで確立してると、2番目3番目は逆転できない

日本の若者が東南アジアでバックパッカーやり始めた昭和後期時代は、東南アジアでマトモに旅行出来たのはタイだけだった。フィリピンはマルコス圧政下で治安も悪く、ベトナムベトナム戦争の後遺症。そもそも「東側」だったし/でも、それから30年も経ってるんだぜ?

政治的自由度で言えば、タイとフィリピン・インドネシアの政治的自由度は、この30数年で見事に逆転してるからなあ

三菱地所を見に行こう」ではないが、東南アジア新興国の不動産開発を見に行く、それ自体が物凄い観光資源な気がする。

何故こういう投稿してるか?と言えば、「バンコク街歩き」的な本は腐るほどあるのに、「マニラ街歩き」とか「ジャカルタ街歩き」な本は、殆ど存在しないんです(少なくとも日本語では)/しかし、街歩きして面白いのは、人口規模が大きくて、しかも人口増加率の高いマニラの方だと思う