執行猶予を知らない市民が裁判員になるリスク 

10月12日
子供から「執行猶予って、何?」と質問された/上手く説明出来たかどうか、自信ない/「何故、そういう制度があるのか?」とも聞かれた/確かに「何故、執行猶予という制度が、あるのか?」/海外には「執行猶予という制度は、あるのか?」
自分は小学生の頃、執行猶予とは「数年間刑の執行を猶予されるが、数年後には刑務所に入るもの」と思い込んでた。「執行猶予期間中が品行方正なら刑の執行が免除される」と知ったのは、中学生になってからだったと思う
「執行猶予」という言葉がいけない。「猶予した後、刑を執行する」ようにも解釈できる/正確に言うなら「条件付き執行免除」だろう
「執行猶予は、数年間刑の執行が猶予された後に、刑務所に入れられてしまう」と誤読してる人は、小学生以外にも実は煎るんじゃないか?別に教わる機会もないから、社会人でもそのように誤解してる人が、1~2割いるんじゃないか?
別に社会人が執行猶予の意味を誤解していても、大半の「刑法なんか犯さない社会人」にとっては、縁のない話、、、の筈だった/今は違う。憲法違反の裁判員制度は、「社会人が、刑罰を正しく理解している」という前提のもとで制度設計されている
「執行猶予とは、数年後には刑務所に必ず入れられる制度」と誤解してる人が裁判員になってしまうと、量刑判断が狂ってしまうのではないか?/しかし、裁判員選出過程で「あなた、執行猶予の意味を正しく理解してますか?」と口頭試問する訳にはいかない
裁判員は「そもそも、なりたくない人」が8割だから、執行猶予制度理解の口頭試問なんかしたら、「裁判員を逃れたいから、意図的に執行猶予について間違って理解してたとウソ回答する」候補者が続出するだろう