若者向けに特化した新聞を作れ

1月20日
日経新聞は、「私の履歴書」とか「交遊抄」とか、執筆者が60歳台70歳台の経営者、というコーナーが多い/例えば20代30代のベンチャー経営者に、日経の1コーナーを任せる、のような「世代若返り」を、何故図れないのか?

1月21日
日経新聞そんなに読者減ってるのか。でも自分も9月末で止めたけどな/高齢化もあるんじゃない?60歳65歳になって、嘱託になり、そして完全退職すると、あれだけの経済情報は不要になる

情報量も、価格も半額な「日経ライト版」でも作れば其なりに需要はあるだろうが、その分フルスペック版の購読者が減って売上減るからなあ

自分が9月に日経新聞購読止めたのは、衛生管理者を受験するため、行き帰りの通勤時間を「日経読み」から「参考書読み」に換えざるをえなかったから/日経新聞はホント時間を奪われる。マトモに読むと、朝刊に1時間割かれる

@seki33 ただ、自分みたいに通勤してる人間なら「行き帰りに捨てる」のですが、定年退職してる人だと、それが出来ない/定年退職した人の「新聞を止める理由」には、新聞紙の処理に困って、という理由は、あるかも知れない

因みに、会社のトイレのごみ箱に、その日の日経朝刊が「2日に1日の割合で」棄てられているから、それを拾って読むことはできます。

日経新聞って、別に「1日遅れ」で読んでも、そんなにダメージないなあ。ディーラーでもないかぎり、急ぎの情報を必要としなくて、「なんとなく、今(1ヶ月単位)の経済トレンドが、判ればいい」から

だから、「前日の日経新聞をごみ箱から拾い集めて、翌日半値で売る」という商売が成り立ったりしないか、と夢想する

シニア層が「新聞紙の処理に困って、紙面新聞を解約する」なら、シニア層向けの「電子版新聞」を出せばいいのだろうが、デジタル・デバイドの問題がある

昨日「日経新聞には、60歳台70歳台の、経団連なジイサンのコラムコーナーは充実してるが、20台30台の青年ベンチャー経営者のコラムがゼロだ」と問題提起したが、そもそも「20台30台をメーンターゲットとした新聞」って、出来ないのか?

年齢限定新聞って、一見ニッチな市場に見えるが、既に「朝日小学生新聞」みたいな実例がある/大学生向け新聞、就活生向け新聞、20歳台社会人向け新聞、30台向け新聞、定年退職者向け新聞、専業主婦向け新聞、子育て世帯向け新聞が、あっていい

そういう「セグメントを分けた新聞」は、発行するのにコストは嵩むが、一方でセグメントが分かれてるから、広告を出す側からすれば、極めて「効率が、いい」

「読者セグメント毎に分かれたメディア」という観点では「雑誌」が該当するのだろうが、さて「20台社会人向け雑誌」というジャンルで、何があるのか?

「20台社会人向け雑誌」というのは存在しなくて、「20台社会人向けファッション誌」とか「20台社会人向け恋愛雑誌」とか、その先の目的で細分化されてるんだよな

あと、雑誌には、リアルタイムニュースは載ってない。従って、「必ずしも、買わなきゃ、ならない」ということは、ない/イメージしてる「20台社会人向け新聞」は、毎日販売宅配され、紙面の半分はリアルタイムニュース、残り半分は20台社会人向け情報のイメージ

ふと思ったが、駅売り夕刊紙として「夕刊フジ」と「日刊ゲンダイ」があるが、いずれも中年男性を想定ターゲットにしてる/夕刊紙で、新たに「20歳台社会人」をターゲットに創刊出来ないのか?/そして、新たに「女性OL向け夕刊紙」って、出来ないのか?

夕刊紙と言えば、25年ほど前に、第三の夕刊紙、「日刊アスカ」なんてのもあったな。「就職無い無い、コメも無い無い」って、CMしてた/でもこれも中年男性リーマン向けだった/「霞ヶ関フリーメーソン」というマンガが面白かった。キャリア官僚が主人公

今発行されてる「全国紙」って、政治ニュースと事件ニュースに紙面を割いていますが、果たして読者ニーズはそこにあるのか?/特に事件ニュースについては、「実は、読者ニーズは、あまりないんじゃないか?」という仮説がある。ワイドショーとかで、事件モノの視聴率が取れなくなってきてるらしい

事件モノとかの詳報は、それこそツイッターとか2ちゃんとかまとめサイトとかに載ってるから/なので、「20歳台社会人向け新聞」では、事件モノの記事は半分だけにする。事実だけ伝えて「詳しくはウェブで」

一方で、20歳台向け新聞には「転職のしかた」とか「後悔しない地方移住」とか「今から始める積み立てNISA」みたいな記事に、数ページ割くものとする

実は20歳台30歳台新聞は、結構「成り立つ」んじゃないかと思ってる。何故なら「独身が多い」から。単独で購読判断できる/これ、既婚子持ちだと、購読判断できなくなる。旦那が「社会人向け新聞」購読してるのに、加えて奥さんが「子持ち向け新聞」を購読してしまうと、新聞の二重購読になってしまう

要は、「リアルタイム情報を紙面の半分入れ込んで」、「残り半分は、購読者セグメントに合った情報を届ける」。そうすることで、「他の新聞を改めて購読しなくても良くなる」、情報収集のワンストップ化が出来る/これ、赤旗のやり方だな。一応、リアルタイムニュースも載せながら、党の主張も伝える

今の新聞のメーンターゲットは中高年向けだから、特集面とかに「終活のしかた」みたいなのが載ってたりする訳で、そういうのを見ると20代30代とかは「紙面の無駄遣い」と思っちゃうんじゃないの?

あと、購読層に合わせたのか、「短歌、俳句のコーナー」なんかも全国紙だと充実していて、そういうのも「20歳台30歳台を、紙面から遠ざける」要因になってると思う

あと、日経新聞部数減は、「前宣伝が派手で、中身スカスカ」な「日経日曜版改悪」の影響もあると思うぞ

雑誌部数は、新聞以上に落ち込みが激しいらしい/雑誌「小学●年生」が休刊廃刊になっていった影響も大きいと思う。自分たちの世代は、小遣いでそういう子供向け雑誌を買う習慣があり、つまり「雑誌というものが世の中に存在してる」ことを学習していった

平成生まれとかだと、そういう学習雑誌とか、ジャンプみたいな少年マンガ雑誌を買う習慣が弱まってしまい、社会人になっても「雑誌を買う習慣そのものが、無くなってる」のでは?

新聞取らない若者が増えてるのも、「そもそも親世代が、とって取ってなかったから」というのも、少なくないのでは?人間、回りの環境に、無意識に左右される

@hanten_ R25、廃刊になってしまいましたね。狙いは悪くなかった/リアルタイムニュースを載せてなかったので、「情報のワンストップ化」がなされてなかったですね

R25の文脈で言えば、既存紙新聞媒体を持たない「リクルート」こそ、「20〜30歳台社会人向け宅配朝刊新聞」または「駅売り夕刊紙」を発行すれば面白いと思う。つまり、じゃらん、ゼクシィ、ホットペッパーケイコとマナブ、そしてSUUMOのコンテンツの中からピックアップした記事を有料で載せる

で、リアルタイムニュースは、中立的に、共同通信配信記事を掲載する。情報量としては朝読毎の半分程度

R25が失敗した理由の一つに、逆説的ですが「無料だったこと」があるかも知れない。無料だから「情報も大したことないんでしょ?」と誤解されてしまった、的な/SUUMOになる前のJJ(住宅情報)は、「敢えて」200円と有料にしていたと聞いている。「有料の方が、ちゃんとした情報と思ってもらえる
」から

Yahooニュースは、「たとえクリック数は稼げなくても、社会的に重要なニュースは、Yahooトピックスに掲載する」という「メディアとしての矜持」がある/仮にリクルートが先述のような若者向けメディアを立ち上げるとして、そのような「メディアとしての矜持」を保てるか?

@inishidas R25が「読み物として面白かった」が、「うまく広告にリレー出来なかった」のなら、シンプルに「そのまま、駅売り50円とかに、移行すれば良かった」のかも

読売新聞は、ウェブに「大手小町」という貴重? なコンテンツを保有してるから、そのまま「レディース読売」みたいな媒体作ればいいのに

@inishidas オフィスグリコ形式でも良かったかも知れない。オフィスに置いておいて、興味ある人は50円投入する/「タダで持ち逃げされる危険性」はゼロじゃないが、実際のところ、そんなに持ち逃げされることは無いでしょう

@kamome81 あと、土曜日はリーク記事が多いとか

ただ、リクルートはセグメント毎に分社化されていて、例えば住まいカンパニーの人は、就職転職メディアとあまり交流が無かったりするから、その辺の部門のカベを、若者メディア立ち上げ時には取り払う必要がある

メディアで思いだしたが、先日出来心で上越新幹線ほくほく線北陸新幹線と乗り潰ししたのですが、ちゃんと座席前ポケットに、JR東日本JR西日本の制作した簡易雑誌が「無料で」 持ち帰りできた/何故、それよりも客質の良い東海道新幹線は、そういう無料持ち帰りメディアを、作らないのか?

新聞や雑誌が長期不況と言いますが、そういう企画次第で、いかようにもなると思う/「情報収集の時間をカスタマイズ、最適化したい」というニーズは少なくないと思う。「収集時間が最適化されるなら、月5000円程度の支出は許容範囲」というクラスタ。子育て世帯なんかは、正にそれ。

例えば「朝日新聞に月3000円払い、読破時間が月累計10時間」そして「若者雑誌を2誌合計月2000円払い、読破時間が月累計3時間」な世帯がいたとする/仮に「若者向け総合新聞」が発刊されて「購読料4000円、読破時間月累計10時間」なら、その人は、その時間を購読する動機を持ちうる

逆に言えば、今の朝読毎そして日経の「不振」は、読者側にカスタマイズする努力を怠ってるからでは?との感じが拭えない/新聞の「なかのひと」が「新聞のレイアウトは、読者との『黙契』だ、むやみに変えるな」と書いていて、「新聞オワタ」と思った

日経新聞で「経団連ジイサンの自慢話コラム」ばかりじゃなくて「20代30代の青年ベンチャー経営者のコラムを読みたい」と書いたのは、これはつまり「自分が、そういうのを、読んでみたいから」なのだが、世間的には「経団連ジイサンの自慢話」の方がニーズあるのか?

「日本にはベンチャースピリッツが無い」とか「若者が起業したがらない」とか日経がよく嘆いてるが、それは孫持ち経団連ジイサンのコラムばかり載せる日経新聞にも責任の一端はあると思うぞ

日経日曜版は、日経側の理屈だと「カラー紙面でカネ掛かってる」「それなりに取材にカネ掛けている」から、「改悪じゃなくて改良」なんだろうな。読者側は「そんなニーズ、言った覚えない」なんだが

人間は環境に左右される動物だから、日経新聞に「経団連ジイサンの寝言」ばかり載ってるのと、「青年ベンチャー経営者のイシキタカイコラム」が載ってるのとでは、20歳台の起業率に有意な差が生じると思われ

「起業するような奴は、最初からオワコンな紙メディアの新聞を取ってないから、そのような心配は無用」と言われそうだ/「起業する気マンマン層」は、確かに日経新聞の中身に関わらず起業するでしょう。でもそういうクラスタは全人口の1%

「誰かが背中を押してくれれば起業するが、背中を押す人がいない」という「潜在的起業クラスタ」の方が、起業する気マンマンクラスタより遥かに多くて、多分人口の10%/そういうクラスタには、日頃の日経新聞の紙面構成が、微妙に影響する

「情報が届くべきところに、届いてない」のを、情報を届ける。これが「情報流通の最適化
」/今の日本って、情報流通の最適化が、まだまだ成されてないと思う/例えば断熱リフォームする時間そしてカネがあり、かつ医学的に必要性の高い「小金持ち高齢者」に、全くその情報が届いてないとか

どんな情報でも効率よく取得してくる「情報強者」って、せいぜい1%程度。残り99%のうち、「その情報があったら、お得になるのに、、」という残念さんが、10%ほど存在する/そういうクラスタは、情報取得をスマート化、カスタマイズ化すれば、有益な情報が得られることになる

例えば、自分は2014年から株式投資してますが、「もっと早く始めておけば、よかった」と後悔しきり。その前の時点で、積極情報収集をしてなかったからなんですな/そういう「知らなかった、、」な後悔をしている人の方が、多数派だと思う

因みに、「日本の高齢者個人戸建住宅の断熱性気密性が著しく悪く、冬場の寿命を縮めてる」というファクトは、建築関係者内では「常識」だが、一般人は「知らなかった」で、ビックリするのは医学関係者の中にも「知らなかった」な人が少なくないらしいこと。

先週だったか、「保活の必要の無い日南市に移住しませんか?」なニュースがあったが、これも「日本全国、保育園は不足してるに違いない」という「首都圏ママの思い込み、情報不足」の是正策なんだよな

日経が経団連ジイサンの寝言ばかり載せたり、日曜版改悪したりしてるのは、「経済紙というジャンルで、寡占状態」だからなんだろうな/ダイヤモンドか東洋経済が、経済紙創刊出来ないのか?