年金入力作業の人件費を査定せよ

3月21日
年金入力について、「再委託不可なのに、中国に再委託していた」ことを問題視してる意見が多数のようだが、そこまで問題なのか?中国共産党が年金データで日本を侵攻する、という軍事オカルトの視すぎなのでは?/実態としては「国内の入力だと、入力ミスが起こった」のだから、外国外注の方がマシ

結局、社会保険庁の場合でもミスは起こり、年金機構になっても(委託先で)ミスが起こるのだから、「年金の作業は、公が行っても、民が行っても、一定頻度でミスは発生する」という前提で制度設計すべきでは?年金定期便は、「ミスの発生に備えて、受け取り側がチェックして下さい」という趣旨もある

入力の中国外注は「大した問題じゃない」が、入力ミスによる年金受取減少は「第二の消えた年金問題」になるので、安部政権にはダメージだろうなあ

しかしツイート見てると「外注先の中国で、入力ミスが起こった」と勘違いしてるツイートが多いのね

これ、今回「中国への再委託」ということがあったから、入力ミスが無いかどうかチェックしたら、入力ミスが見つかった、ということなんだろうな/逆に言えば、チェックしてないだけで、発覚してない入力ミスって、実は大量にあるのでは?

消えた年金問題の「解決策」として、社会保険庁が「解体」されて日本年金機構が出来たのだが、自分は「これ何の解決策なの?」と疑問で仕方なかったのだが。職員も大半が横すべりなんだろうし。

今回の年金入力ミスについて、ミスした業者を公開リンチする流れになるんだろうが、何の解決策にもならない。本来すべき作業は、「入力ミスを防ぐには、年収●万円のスタッフを●万人確保する必要があり、その結果、年金制度維持コストに年間●万円掛かる」という試算

その上で、「ミスの無い年金制度維持の為には、一人当たり年間●万円が必要だが、それを容認しますか?」と国会で議論すべき。誤入力防止コストを議論せずに、単に「再発防止しろ!」と責めるだけだと、ブラック企業の精神論と大差なし

誤入力防止コストが過大、ということになるなら、「そもそも年金制度を維持する必要があるのか?」という根本に踏み込まなきゃならない。

年収1000万円の人を雇えば入力ミスが「ゼロになる」訳ではないが、年収200万円な非正規雇用と比較すれば、ミス発生率は有意に減少するだろう/ミス減少に有意な年収が300万円なのか500万円なのか700万円なのか、その辺も議論、というか実証実験すべし

年金入力の中国外注について、「中国人が成り済ましでクレジットカード作る」と危機感煽る人がいるが、それ日本の委託業者社員だって、そういう不正されるリスクがある訳で。何故「日本人の委託業者社員は、不正しない」という前提で、中国だけ攻撃するのか?

一つ言えることは、税務署と日本年金機構を統合して、組織を大きくする方が、入力ミス防止対策はしやすくなる、ということ。組織が大きいほうが、色々と対策は打ちやすくなる

今は日本年金機構が槍玉に挙がってるが、実は国税庁とか地方自治体の徴税部局も、「発覚してないだけ」で、徴税額のミスとか多発してたりして/固定資産税とか、結構ミスが多いらしい