大企業向けビジネスと中小企業向けビジネスで分けて考えろ

8月25日
カンブリアにリクシル瀬戸社長登場/モノタロウ時代のエピソード。瀬戸社長、当初モノタロウを大企業向けサービスとしてスタートさせたが、大企業は「得体の知れないネット企業からの調達」を嫌がり、大企業向けは全く売れず/中小企業向けにFAXセールスしたらとたんに売れ出した

大企業というのは、たかが部品や資材の調達でも、「伺い」という書式が必要。それがコンプラ時代の大企業の行動スタイル/「伺い」には、「何故、その会社を選んだのか?」の理由を書かなきゃならない。/そうなると、既存の発注先からモノタロウに切り替える際に「理由」を書かなきゃならない

発注担当は、「何故発注先を変えるのか」伺いに書くのが大変だから、モノタロウに切り替えず、今までの発注先に相変わらず発注。その方が、多少高くても「面倒じゃ、ない」/一方で、伺いだの稟議だの、コンプラ的に必要な手続きをオミットできる中小企業は、モノタロウに切り替えやすい

モノタロウ一つを見ても、大企業のコンプラ主義、伺い主義の弊害が見てとれる。○万円以内は、担当者が独断で伺い無しで発生できる、、とは、ならないのか

あと、「中小企業へのFAXセールスがうまくいった」というのも興味深い/はてな村を歩いてると、「未だにFAXに頼る日本社会はガラパゴスだ!」と批判的論調が多いが、少なくとも中小企業界隈では、FAXは「有力な広告メディア」になってる

よく「BtoBビジネス」「BtoCビジネス」と大別される/が、モノタロウを見てると、「Bto大企業ビジネス」「Bto中小企業ビジネス」は、分けて考えるべき

大企業というのは、「Bto大企業」「BtoC」は思い付いても、「Bto中小企業」というのは、なかなか思い付かないものらしい。瀬戸社長も、住友商事時代のキャリアから、アタマが「Bto大企業」に凝り固まっていて、「Bto中小企業」をなかなか思い付けなかった