ネット・パソコンブレーク76・Googleは結果の平等を目指すべきか?

ネット・パソコンブレーク76・Googleは結果の平等を目指すべきか?

(なんでも掲示板 06年07月 投稿済)

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機会の平等と、結果の平等 投稿者:スルッとKANTO 投稿日: 7月 3日(月)08時39分41秒


社会政策で本来は話題になる議論が、なぜかWEB2.0で出てくる。
Google批判のエントリで面白い意見があった。

以下要約。(多少意訳)

・・・・・・・
Googleは、
「検索結果には恣意を加えずに、あくまでアルゴリズムによる自動計算による
 結果を表示しているから、Google検索は公平中立である。」と主張する。
しかし、これは「機会の平等主義」であり、「結果の平等主義」ではない。

政治の世界で例を挙げよう。
例えば、政治エントリの検索において、政権党に関するエントリの方が、
野党に関するエントリよりも当然多くヒットする。

「エントリ数の母数が多いのだから、それが当然なのだ」というのが
Googleの主張である。

しかし、民主主義の過程では、少数者の発言権というのはそれなりに
尊重されるべきであり、公職選挙法などは政党活動に一定の「制限」を
加えることによって、より少数者(野党)の意見も発信できるようにしている。
(戸別訪問禁止規定など。もっともネット禁止等、時代にそぐわない規制もあるが)

この考えは、「多少機会均等主義を曲げてでも、結果平等主義に近づけるべきだ」という
考えであるが、Googleの「アルゴリズム万能主義」では、結果平等という考えは
100%無視されており、問題である。

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小生は、「少数者の声を増幅して発信する役割」はマスコミの役割であり、Googleに
その役割を担わせるのは筋違いと思っているのですが、いかがでしょう?