不動産よもやま話(50)「中央線の呪い」の呪縛を解け!

不動産よもやま話(50)「中央線の呪い」の呪縛を解け!
(なんでも掲示板 07年05月 投稿済)

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中央線の呪いの呪縛を解け! 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:2007年 5月12日(土)13時41分9秒


中央線で思い出したネタ
「中央線の呪い」という本があったが、どうも見方がステレオタイプ
感じがしてならない。

中央線には独身者が多く、芸術肌の人が多く、変人が多い・・・
まあ判らなくはないが、著者が言うほど「西武線への偏見」を
中央線人?は有していない。

西武線がダサイタマの肥溜電車、なんてのは、もう50年前の
ステレオタイプな見方である。
乗客は埼玉県人よりは、途中の西東京とか清瀬とか小平とかの
「都内」の住民もそこそこいる。

練馬区民にしたって、「元練馬農民」なんて人は、どう見たって
少数派であり、大多数は地方出身等の典型的東京人である。
大江戸線も開業して利便性が増した練馬方面と、中央線方面とで、
後述する歴史的成熟度の差は兎も角として、表面的差異はない。

それから、兎に角中央線に「ビ」(貧乏)のレッテルを貼ろうと
してますが、マンション価格が高止まりしている中央線沿線のどこが
「ビ」なのだろうか。

いわゆる都心部(丸の内等)の勤務者が家探しする場合、
小田急とかから地下鉄乗り入れで通勤する人もいますが、
それよりは「全列車が東京駅に乗り入れる」中央線沿線を
選択する人の方が、割合は高かった。
なので、歴史的に中央線沿線は、他の沿線(小田急・東急・京王・西武)
に比べて、より人口の集積が早く、街の成熟も早かったのです。

早くから街が開けましたから、老朽化した住宅も出てきて、
そういうところはフリーターでも借りれる家賃のボロアパートになる。
「高円寺のミュージシャン」が夢を求めて月2万円のボロアパートに
住めるのは、早くから街開きした「遺産」なのです。
これが田園都市線沿線だと、そもそもそこまで老朽化しているアパートが
ないので、それなりの家賃を取る賃マンだらけになる。

中央線沿線に高額アパートがないのではない。
高額アパートもあるが、激安アパートもある、それが中央線の
成熟度ということになる。