マイクロ水力発電

http://www.mainichi-msn.co.jp/kagaku/science/news/20040815k0000m020131000c.html
資源エネ庁:
マイクロ水力発電、初の全国立地調査
 経済産業省資源エネルギー庁は14日、今年度から、上水道や農業用水、工業用水
などでの水流落差を使ったマイクロ水力発電(小水力発電)が可能な発電地点やその地点の
発電能力についての全国調査を初めて、実施することを明らかにした。08年度まで5年間を
かける大がかりな調査になる。同庁は、小規模な水力発電が温暖化防止のための有力な
新エネルギーになると見て、今回の調査を突破口にして普及に全力を挙げる構えだ。
 マイクロ水力発電は既存水路の落差を使って、羽根を回して電気を作る簡易発電システム。
落差わずか2メートルでも発電が可能で、出力は最大でも200キロワット(60世帯分)
程度の小規模なものをさす。
 再生可能エネルギーの中でも、水力は二酸化炭素の削減効果が最も高いと言われているが、
大規模なダムは、環境破壊への懸念や採算性の合う場所がなくなり、事実上建設が不可能。
このため、同庁は小規模水力発電のメリットに着目した。温暖化防止の観点から、電力会社に
販売電力量の一定割合を再生可能エネルギーにするよう義務づける制度を昨年4月に導入
した際も、風力、太陽光などとともにマイクロ水力を対象に加えた。
 ただ、現在は自家発電用に使うケースがほとんどで、売電を視野に入れた発電施設は
ほとんど見あたらないのが実情だ。
 同庁の委託を受けて、新エネルギー財団(山本幸助会長)が採算がとれる一定の基準を設定し、
全国の上水道、農業用水、工業用水などの水路の中で、条件に合う地点をピックアップし、
発電施設を設置した場合の発電出力を試算する。
 マイクロ発電の事業化を目指している東京電力の子会社「日本自然エネルギー
(東京都中央区)は、「砂防ダムを活用した施設も含めた小規模水力発電は新たに
40万キロワットの開発が可能」と推定しており、初の全国調査がマイクロ発電の
本格的な普及につながることを期待している。【小平百恵】
毎日新聞 2004年8月15日 3時00分

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小生が小学校のころ、家の近くに美沢川、という川というより用水路みたいなのがあった。
子供心に「これで発電すればいいじゃん」と思っていたが、大人になるにつて、非効率的、と
思うようになった。
しかし、案外と発電できるんですね。

TOTOが、便器のタンクか何かで、ミニ発電システムを組み込んだ、という話を
聞いたことがあります。
ウォシュレットの電源程度は賄えるらしい。

身近なところで、こういう「隠れ水流」って、案外あるかも。