為末、判って言っているのか?

スポーツ選手は好きだが、スポーツ出身の政治家、というのは
少し胡散臭く思っている。

「スポーツで鍛えた精神力と体力を政治の世界で・・」
というキレイな公約ほど、その裏で何があるのか、と勘ぐってしまう。

ビールの宣伝に出ている陸上選手に為末というのがいるが、
今日の日経に「スポーツ欄ではないところで」インタビューを受けていた。
既に本人、政治家予備軍気取りである。

曰く
「僕が政治家なら、日本でも強制ボランティアを導入する」
「韓国には徴兵制があり、ドイツでは良心的徴兵忌避の強制ボランティアがある。
 なぜ日本ではないのか」
「欧州は徴兵やボランティアのない国を軽蔑している」

体育会系出身のスポーツ選手が、軍隊制度に違和感を感じない、ということは
想像に難くないが、それを国民に強制する、という感覚はオカシイ。

徴兵制度のデメリット、国民の良心との兼ね合い等をどれくらい考慮して
発言しているのか?
本人は政治的良心で「良い制度」と信じ切っているだけに、余計にタチが悪い。

裁判員制度にしてもそうだが、こういうスポーツ選手の発言や裁判員制度とか
見ていると、「徴兵制への露払いか?」と穿った見方をしてしまう。

その点、「僕はスポーツ馬鹿ですから」と公言して、水泳以外には
関心を示さない北島選手には好感が持てる。