鉄道趣味史の変遷

11月5日
鉄道ブームの変遷を描いた本を読む/ブルトレがブームになったのは「ヘッドマークのアイコン性が高かったから」説。ポケモン妖怪ウォッチのようなコレクション性が、ヘッドマークにはあった

鉄道趣味業界か80年代に萎み、21世紀に復活したのは、「ブルトレブームで小学生だった人が、80年代に思春期になり、モテない趣味として離れて行った」のが80年代で、「曲がりなりにも家庭を持てて、復活した」のが21世紀との説

80年代は「鉄道趣味暗黒時代」/この時代に鉄道趣味は「女性にモテない、ネクラ趣味」とレッテル貼りされ、そして「先鋭化」した。北海道ワイド周遊券で「1ヶ月連続車中泊」のような、およそ非常識な行動が、鉄趣味界隈ではまかり通り、それが一般人を更に敬遠させた

で、この「鉄道趣味暗黒時代」を知らない世代が、鉄道趣味への偏見を持つことなく、21世紀の鉄道趣味文化を形成してる、との仮説

ちなみに、台湾ではローカル線に、カップルがデートで訪れるような鉄道趣味文化があるらしい/東京でいえば「今度の週末、小湊鉄道にデートに行こうか」なノリ

「鉄道趣味」の観点から言えば、日本ではヨーロッパのような「市民がボランティアで、保存鉄道を維持運営する」のようなムーブメントは、殆ど起きないのは何故?

鉄道趣味ジャンルで言えば、紙の時刻表の衰退で、「時刻表オタク」が衰退に向かってる気がしてならない。推理小説的にも「ダイヤトリックアリバイ」は絶滅危惧種/他方、「鉄道×位置ゲー」という新趣味ジャンルが開拓される

「SLブーム」は、70年代にブームが成立した背景には、「一般人でも、カメラや三脚にお金を払えるようになった、撮影機材が安価になり、かつ操作がカンタンになった」という要因がある、との説に目ウロコ

ブルトレブームは、その前に「スーパーカーブームがあったから、それがブルトレに移行した」説/逆に言えば「スーパーカーブームが無かったら、ブルトレはブームにならず、鉄道趣味はそんなに盛り上がらなかった」説も