ネット・パソコンブレーク82・羽生のネット高速道路理論

ネット・パソコンブレーク82・羽生のネット高速道路理論

(なんでも掲示板 06年03月 投稿済)

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羽生のネット高速道路理論 投稿者:スルッとKANTO 投稿日: 3月28日(火)08時41分36秒


梅田氏の「ウェブ進化論」を立ち読みした。
将棋の羽生氏が、
「ネットの利用(ネット対局など)により、
 アマが急速に上達しています。
 まるで高速道路を利用したみたいに」
と語っている。
しかし、「高速道路の出口は大渋滞しています」とも語っている。

羽生自身は「大渋滞」の意味を
「ネットを使えば、セミプロクラスまでは行くのですよね。
 でもそこから真のプロになるには、これはもうネットではなく本人の
 努力が不可欠で、なのでセミプロクラスがあふれている現状を
 大渋滞、と言っています」と語っている。

しかし、本当は、出口付近の人間は「セミプロクラス」ではなく
「プロクラス」ではないのだろうか?
で、プロクラスの中で、「将棋で食っていく人間を選抜するメカニズム」が
機能不全を起こしている、それが「大渋滞」の真相ではないか?

つまり、出口付近の人間は、昔でいうプロクラスの実力の人間があふれている、
従来なら、そのクラスの人間を全員プロにしても大丈夫だった
(将棋の昇進システムもそれで充分対応していた)のが、こんなにあふれていると
昇進システムの見直しを図らなければならない、ということだろう。

というより、羽生は大丈夫だろうが、他のプロ棋士の場合、
「出口付近の人間(実力はプロ並だがまだプロ入りが認められていない人間)より
 自分の方が実力が劣っている」ので、「彼らの進出を認めない」、ということも
あるのかもしれない。
(多分、羽生はそれを知っていて、あえて言わなかったのだろう)

ということでネットにより
「皆が高速道路を使ってにわか専門家になり」、
「専門家クラスの知識レベルがインフレ状態になり」、
「彼らが高速道路の出口で「専門家にならせろ」「いやならせない」の押し問答を
 繰り広げている」のがネット社会の実態ではないか?



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出口が空いている高速道路を目指せ 投稿者:スルッとKANTO 投稿日: 3月29日(水)12時43分0秒


羽生の高速道路理論についてしばらく考えていたが、
趣味ジャンルである「将棋」や「囲碁」、経済的ジャンルでは
「IT」とか「アフィリエイト」とかは、世間的に注目されているので、
高速道路を走る人は多いし、当然出口渋滞も予想できる。

一方、あじあ号様が専門の「農業災害保険」とか「行政法」とか、
あるいは小生の「不動産証券化(小口化)」とかは、マイナージャンルであるが故に、
高速道路の出口は渋滞していない。

もっとも、このジャンルはマイナーであるがために、専門家によるHP執筆が少なく、
高速道路といっても「片道1車線の簡易高速道路」であり、
「出口まですっ飛ばす」ということはできない。(それなりの本人の努力がいる)
しかし、10年前の「3ケタ国道状態」よりは、はるかにマシな状態である。

なので、空いている高速道路を目指すのがいいのではないか?