教育ブレーク(7)教師にとっての「現代文学・音楽」は、今の子には

教育ブレーク(7)教師にとっての「現代文学・音楽」は、今の子には「古典」
(なんでも掲示板 01年5月 投稿済)

                                                                                                                                                              • -

先日、週刊文春あたりが、「国語の教科書から森鴎外などの文豪が消えた。これは
文豪を知らない子供たちが増えてしまって由々しき問題だ!」と吠えてました。

しかし、そういう意見を言う50代の人と10代の人では、教育内容が違って然るべきです。
10代の人の教科書には、恐らく「村上春樹」「村上龍」「林真理子」「田中康夫」とかが
載るのです。
50代の人から見れば、康夫チャンの「なんとなくクリスタル」も「軟弱な、読む価値のない
現代小説」かもしれませんが、10代から見れば、既に「古典」(良く言えば「近代文学」)
です。

世代が進む毎に、過去の「日本文学全集」の厚みが増す以上、ある程度授業で取り上げる
作家を選別することは止むを得ない、と思います。

音楽でも「荒城の月」が無くなるのでは、と老人の間で議論がされています。
彼らは、今の小学生から見ればビートルズはおろかオニャン子すら「古典音楽」と
なっている現実を知っているのでしょうか?
※そもそも小生は音楽教育不用論者ですが。