純経済的には村上ファンドの行動は正しい。

阪神電鉄は球団を有するために全国的知名度があるが、企業体としてみた場合、
連結営業売上=299,011百万円(2004年度)
これは首都圏でしか知名度のない相模鉄道の309,628百万円より少ない。

阪神の輸送人員=178,485千人(2002年度)
因みに数年前に「大手入り」した相鉄=227,760千人
大手の中では阪神西鉄(=108,405千人)に次いで小規模である。

なので、大手民鉄最下位クラスの経営規模でしかない阪神が球団を
持っているというのは「経営学的には異常なこと」である。
喩えて言えば、相鉄がベイスターズを所有する位に異常なことである。

なのに、この異常な状況が保たれているというのは、どこかに無理がある、
ということであり、その「無理」を解体すれば、ウマミが発生するのは
容易に想像できる。

既に一部ブログで阪神タイガースファンの反発の声があるようだが、
阪神電鉄が上場している以上、そして経営規模に比べて過剰な球団を
所有している以上、「想定内の出来事」である。

阪神優勝ムードに冷水が掛かったようだが、丁度いいんじゃないか、と
ガンバファンの小生は思うのである。

ガンバの場合は、親会社が世界の松下だから、阪神のような問題はない。
でも、欲を言えば、地元のサンスターとか丸大食品とかも資本参加して欲しいが。