ミクシィ体験記

職場でSNSめいたものを導入しないか、という話があって、下調べに
ミクシィを初めて見た。
当初は職場の人からの紹介メールからのアクセスを考えたが、
妻の「不必要にミクシィ登録する必要ない」との意見により
妻のミクシィ経由で見てみた。

因みに妻は「偽名」で登録し、1回試しに見たもののその後全く使っていない
幽霊会員である。

そもそも、Google界にオープンになっている情報では、
ミクシィは本名主義、と聞かされていたので、偽名OK(というか
偽名を排除できない)という仕組みに驚いた。

まず妻をミクシィに誘った人物の日記を見てみる。
特にこれといった特徴はない。
このような内容ならブログでもいいじゃん、というのが正直な感想。

「そこにミクシィがあったからミクシィで日記を書いた。
 そこにはてながあったなら、はてなダイアリーを書いていたんではないか?」
という内容である。 

紹介者同士の紹介文コーナーもあったが、
「ふ〜ん」という感じであり、特筆するものはない。

コミュニティーも見てみる。
まず「東京大学」で検索。
「2001年理Ⅰ・15組出身者のミクシィ」の類のページが多い。
内容も「だべり」程度の内容。

別にこの内容であればオープンネット界でもいいのではないか?
実際、小生の大学時代の出身サークルはオープンネット界にHPを
持っているので、最近のOBの近況などはそちらで確認できる。

ミクシィ側は「本名登録しているので、どこにOBがいるのかカンタンに
検索できます」とうたっているが、本名掲示者など少数派のようである。
ミクシィで劇的な出会い」なんてのは、ミクシィ側のフィクションではないか?

次に、小生がしつこく批判している「テーマ制のコミュニティ」の
有無を確認。
キーワード「狂牛病」で検索すると、そこそこヒットした。
「農の安全を考える」のようなコミュニティー。

しかし、この内容もオープンネット界でできる。
というか、ミクシィ=ギルドの内部でコミュニティーを作って議論する
意味が全く判らない。
Google検索されない議論に、何の意味があるのか?

「不動産」でも検索。
「行列のできない不動産相談所」のようなものがある。
これも同上の理由で、意味なし。
「Googleに検索されない」ということに価値を置くならば、
むしろ、「有料会員登録すれば初めて情報サービスを提供します」
という形態のサービスの方が、より責任が明確化して望ましいだろう。
※実際、有料制の法律Q&Aサービスサイトがある。
 弁護士法上疑義があるが。

はっきり言って、妻と同様に
「なんでこんなのにハマルのか判らない」というのが正直な感想である。
意義があるとすれば、営業上の守秘義務がある会社内部の
イントラネット上コンエンツとしてのSNS程度しか
意義が思いつかないが。