北海道新幹線有用論

http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hokkaido/news/20060729ddlk01020209000c.html
はてなダイアリーでは否定的な見解が多いが。
そもそも「はてな」には「公共事業否定論者」
地方切捨て論者」が多いので、
http://itaru-m.hp.infoseek.co.jp/tetsuco/73.htm
北海道新幹線私案」を執筆した体験から、あえて新幹線賛成のエントリを書く。

北海道経済連合会の試算では、首都圏〜北海道の旅客流動は
あまり重視していないようだが、むしろこちらを主に
考えるべきではないのか?

東京〜札幌で3時間57分ということは、大宮〜札幌間は
3時間半程度である。
大宮付近から羽田へは、どう見ても1時間半はかかる。

ということで、大宮〜札幌では、実は新幹線が優位である。

埼玉県だけで700万人もの人口を抱えている。
対埼玉との旅客流動が転移するだけでも、相当にインパクトはあるはずだ。

あと、羽田への往来が不便な地域、例えば立川とか柏とかに向けて、
大宮から武蔵野線経由でリレー号を走らせれば、そこからの転移も考えられる。

それから、冬季の新千歳の閉鎖リスクを忘れている。
新千歳で足止めを食らった経験のある小生に言わせれば、特に冬季の
シェアは相当見込めるのではないか、と予想する。

また、小生の私案では小樽を経由しないが、現時点案の南小樽経由案が
採用された場合、首都圏〜小樽間の輸送では、新幹線が優位である。
(小樽は新幹線では「札幌の手前」だが、航空機アクセスでは「札幌の先」となる)

旅行会社のパック商品などは、小樽を目的地にしているツアーが多いが、
こういう商品は軒並み新幹線経由へシフトする可能性がある。

むしろ、いかに首都圏との輸送を増やすか、に北海道経済連合会は知恵を
絞るべきではないのか?