太田大臣を擁護したい

政治家の失言系には、従来は厳しく接することが多い小生であるが、
今回の太田氏の発言は「擁護」したい。

まあ、有権者に反感を招くような発言であり、その点は「いただけない発言」ではあるが、
本来の部分、「日本は消費者がうるさい」というのは真実であり、
かつ「うるさすぎる消費者というのは問題である」とすら小生は考える。

最近「モンスターペアレント」等が社会問題になっているが、「うるさすぎる消費者」というのも、
やっていることはモンスターペアレントとさほど変わらない。

食品の安全について、偽装表示等は公正取引法、不当表示の排除の観点では
「やっちゃいけないこと」とは思うが、「がんじがらめに表示させることにより、
まだ消費できるにも関わらず廃棄される食料品が多い」のも、事実である。
飢餓に苦しむ発展途上国から見れば、些細な表示の錯誤で食材廃棄する「文化」が
存在する日本は、、まさに「飽食エゴ国家」である。

日本の消費者のことを考えるのも重要であるが、と同時に飢餓諸国のことも
考えるのが、「偉大な政治家」の成すべきことだろう。
「票にならないから」という理由で、日本国内の消費者だけを見ているような
「小さな政治家」になって欲しくない、という理由で、小生は太田大臣に、
あえてエールを送りたい。

※前回の「スーフリ失言」は、どうしようもない失言であるが。