それでも京阪神に住み続けるべき、7つの理由

なんか「はてな」で「福岡が住むのにいい理由」「札幌がいい理由」「沖縄がいい理由」の投稿が相次いでいる。
このビッグウェーブに乗り遅れてはならないので、まだ誰も書いてない「京阪神に住むべき理由」を、
関西出身首都圏在住の自分が考えてみる。
(実は個人的には、半年間住んだ福岡推しなんだが)

※「京阪神」と敢えて書いた。
 京阪神コリドール(JR神戸線京都線阪急神戸線京都線沿線)エリアに住めば、
 京都大阪神戸を縦横無尽に使いわけられ、京阪神居住のメリットをフル享受できる。
 (例えば高槻とか。新幹線もスグ乗れるしね。)

理由1:東京と比較したら家賃水準、分譲マンション水準が安い。
    感覚的には7割〜半額。まあ福岡札幌よりは高いが。
    関西には70年代からマンション文化が普及(関西発祥の長谷工が普及させたお陰)。
    だから中古マンションのストックが厚く、地方都市の中古マンションよりは中古マンションのコスパ高いはず

理由2:鉄道網が発達。
    現実な話、クルマなしで生活できるのは首都圏と京阪神だけ。
    名古屋はクルマ無しでは生活難しい。
    しかも、首都圏よりラッシュが緩い。混雑するのは御堂筋線と新快速だけ。
    急ぐ時は新快速、座りたい時は各駅停車の使い分けが可能。
    京阪神のあちこちにタイムズのカーシェア拠点できてるから、
    「必要な時だけカーシェアで、自家用車は持たない」生活が京阪神では可能

理由3:今後関空がLCCの拠点になり、「日本で一番海外に行きやすい街」になり得る。
    福岡は確かに空港至便だが、既に能力満杯でLCC拠点にはなり得ない。

理由4:首都圏は2020〜25に、団塊世代後期高齢者入りで、医療介護リソース不足が大問題になる。
    人口の伸びが緩やかな京阪神は、そういう懸念が少ない。
    京大阪大の各医学部が切磋琢磨して、医者の質量ともに豊富。
    また、京阪神は「高齢者向け分譲マンション」や「サ高住」の普及が
    首都圏よりはるか先を行っているのは、あまり知られていない。

理由5:街の多様性がある。
    札幌たと小樽しか他に街がないし、福岡圏は福岡しか街がない。
    京阪神だと他の街へ行って気分転換しやすい。

理由6:自然へのアクセスタイムが短い。生駒山や六甲山は、高尾山より都心に近い。
    スキー場も、兵庫県北部や比良山にある。
    スキーのために新潟にいかなきゃならない首都圏より、時間的に有利。

理由7:複数の選択肢があり、街が競争的。
    福岡や札幌は、電力、電鉄、新聞、百貨店や銀行は一社しかなく、地方財界を牛耳ってる。
    京阪神は電鉄は4つ(かつては5つ)。百貨店もかつては大丸そごう高島屋が競争、銀行は住友と三和、
    新聞は朝日と毎日。
    一件競争に無関係に見える「電力」も、実は関電と大ガスで激しく競争している。
    福岡や札幌じゃ、電力とガスの競争関係はない。

    旧帝大ですら京大と阪大で競争しており、私大は関関同立で競争。
    他の分野も競争当たり前。電機は松下三洋シャープ、プレハブは積水とダイワ、
    炊飯器業界ですら象印とタイガー、食肉業界でも日ハム丸大伊藤ハム、スナック菓子やカレーもハウスとグリコで競争。

    いろんな分野で競争が成立していることで、街やビジネスマンが切磋琢磨される。
    「北大⇒北海道電力」「九大⇒福岡銀行西鉄」のような画一的エリートだけじゃない面白さがある。

食の美味しさについては味音痴なので態度保留。
一点だけ。中之島や梅田辺りのランチ価格は、丸ノ内や新宿より300円程度は安い。

【この後は1月のツイートを転載】
ただ、東アジア一帯をビジネスや観光で飛び回りたい、と言う人だと福岡>>東京>札幌になる。札幌は空港が遠すぎる / “僕がそれでも札幌に住み続ける、その魅力を8つにまとめて語ります!住と食のクオリティが高すぎるし、そんなに寒くない!…” http://htn.to/cZ4SY9
沖縄のGキブリは巨大。それだけでも住みたくない。北海道にはGはいない。 / “僕がそれでも沖縄県に住み続ける、その魅力を6つにまとめて語ります!海のクオリティが高すぎる。 | Last Day. jp” http://htn.to/d6ipq7
一行ネタ/沖縄のシマ豆腐は温かいらしい/本土復帰時に、日本の役人は本土的価値観で、「衛生上の理由」で豆腐を冷やすように「指導」。いかにも役人
自分が書いたエントリーが300ブクマ集め、光栄なような、気恥ずかしいような / “その街の魅力! 札幌、函館、仙台、新潟、浦和、世田谷、京都、大阪、神戸、奈良、岡山、福岡、北九州、宮崎、鹿児島、沖縄、……に住み続ける理由を熱く語る…” http://htn.to/swuvJ1
物価が高いのはやはり本土の端なのが不利に働いてると思う / “僕がそれでも鹿児島に住み続ける、その魅力を6つに分けて語ります! - はてなブログを毎日書いていたら10Kg痩せました!” http://htn.to/desp6Z
「それでも京阪神に暮らす理由」がはてブで300ブクマ集めたが、「何故食が美味しいことを書かない?」というお叱りブコメが散見された。原文では「自分は味音痴だから評価保留」と逃げておいた/他地方のお勧めエントリーでは、大体「食が旨い」の記載ある/自分は食については意図的に外した
結局、食の美味しさって、主観的要素が多く、数値化出来ない、それに尽きる/幼少期からの慣れもある。食べ慣れない料理だと、あまり美味しいと感じない。地元出身者が、地元の料理を他地域料理より美味しいと感じるのは当たり前、「お袋の味」だから
他地域推しエントリー眺めて、必ず「食が美味しい」と書いてあるのを見て、「大丈夫かなあ?」と感じた。だから、自分の京阪神推しエントリーでは、主観で分かれるような項目は排除し、客観性に務めた。「客観的に書かれてる」とお褒めの言葉もいただいた
自治体の観光業界、地方活性化担当者とかが、「●●県は魚が美味しい」「●●県はコメが美味しい」とアピールしてるが、味覚のような主観的要素で地方のアピールするのは下策 だと思う。材料少なくて苦しいが、客観的数値から地方の魅力を説明すべき
京阪神エントリ主ですが、自分は敢えて「食が美味い」は外しました。魚が美味いコメが美味い、は主観的になり勝ちで説得力に欠ける/他のエントリーは食自慢が多いようだ / “「それでも○○に住み続ける理由」というブログ記事が流行中 いろん…” http://htn.to/NixkLf
敢えて有馬温泉の存在に言及してないのが奥ゆかしい / “ここ、ほんとに神戸市?それでも北区に住み続ける5つの理由 - 神戸北ぶらり歩き” http://htn.to/CALB4E
こういう地方推しエントリでは、食についてあまり前面に出さない方がいい。あまりに主観が入り過ぎ説得性に欠ける/あと女の子も / “私がそれでも新潟市に住み続ける、その魅力を5つにまとめて語ります。食のクオリティが高すぎる!しかも結構…” http://htn.to/8qEbLU
なんか首都圏個別スポット推しエントリーだと、一気に不動産屋臭が漂う/デベロッパの営業企画辺りが、立地の魅力を5〜7つの項目にまとめて宣伝 / “私が武蔵小杉に住み続ける、その魅力を5つにまとめて語ります!交通の利便性が最強すぎる。…” http://htn.to/Qj9fLn
不動産屋の自分は、客への説明の為にエリア魅力を5〜7項目にまとめあげるのはトレーニングされてる。自分の京阪神エントリが支持された理由/行政もその種のトレーニング積むべき / “「それでも○○に住み続ける理由」というブログ記事が流行…” http://htn.to/Fo16a8
不動産屋は「う〜ん、この地域はどうかなあ・・」というエリアでも、ちょっとした長所を膨らませて、「この街に住むべき7つの理由」を仕立て上げるのが上手。それも客から突っ込まれないよう、なるだけ客観的データを用いる
自慢じゃないが、自分なら東北某県とか、四国某県とか、九州某県とかで、それぞれ「それでも●●県に住むべき7つの理由」を書き上げる自信はある。なんなら「ポエム」も付けましょうか?マンションポエムで培ったポエム力が発揮される(爆)