メジャー言語は学習コストが低い

12月6日
東京理科大と言えば、サイゼリアの社長も輩出した「理系私大の雄」であるが、スーパーグローバル校に手を上げなかったんだな。英語での授業を要請されるが、「英語で授業すればグローバルなのか?」「英語で授業しても授業効率は下がるだけ」と正論の反論

理科大が英語授業したからと言って、理科大学生内の留学生比率が急増するとも思えない。英語授業って東大京大程度でいいのでは?/実は「享受の側が、英語で授業をできない」との説もある

「語学教育コスト」という概念がある。英語のようなメジャー言語と、フランス語ドイツ語のようなマイナー言語を比較すると、メジャー言語の方が「学習コスト」が少ない/英会話教室は需要もあるのでその辺にあるが、フランス語教室は大都市にしか存在しない

語学辞典なども、英語辞典は印刷部数も多いからコストダウンできるが、フランス語辞典などは印刷部数が少ないから高価になる、てな感じ。

その結果、「コスト面」でも、英語学習の方がフランス語学習より安く済み、英語学習を希望する人が増える(経済的にフランス語学習をあきらめる人も増える)というスパイラルに陥る。100年前には、国際社会で英語とフランス語が3:2程度だったのが、スパイラル効果で10:1程度に格差拡大

ちなみに英語は「柔軟性に富んだ言語」らしい。ボキャブラリーをラテン語とかフランス語とかから積極的に移入/中国語にはそのような可塑性に乏しい。/一方で語形変化(活用)も少ないので、学習が容易/だから英語が覇権を握った

コンピューターの普及も英語に有利に働いた。ウムライトがあるドイツ語はコンピューターとの相性は悪い。ましてや日本語に於いてをや。

言語学者によれば、日本領土内には「3言語ある」と区分している。日本語、アイヌ語琉球語言語学者に言わせれば、琉球語は日本語とは別言語/ユネスコに言わせれば、実はもっと細かく分かれて、9言語になるらしい。八重山とか八丈島とかが分離

今世界には6,000言語あるが、今世紀内に3,000言語に減少/生物多様性の次は「言語多様性の確保?」