コズミックフロントの地球脱出のご都合主義な設定

6月25日
折角早起きして、録画していたコズミック フロント見てたのに、いきなり子供が起きてきて、録画権が妖怪ウォッチに変えられてしまった/妖怪ウォッチの主題歌、また変わってた。月変わりかよ

録画していたコズミックフロント、テーマは「地球脱出」だったが、いろいろ突っ込みどころが多い/中性子星の発見から地球脱出まで、70年の期間を用意した設定。その間に脱出宇宙船を開発するという設定だが、そんなに都合良く設定されるものか?

中性子星発見から地球接近まで、数ヶ月とか数日でしかなく、事実上地球脱出の猶予なく人類が滅亡する、というのが「一番起こりうるシナリオ」だろう。全くSF的な盛り上がりはゼロだが

「宇宙人による地球侵略」というSFも、大体のSFは、宇宙人は数ヶ月とか数年掛けて人類を征服しようとする設定。自分に言わせれば「能無しの宇宙人」/本気で侵略してくる宇宙人なら、人類に抵抗の猶予を与えない。せいぜい数分、いや数秒で人類を抹殺する

人類が数秒で宇宙人に滅亡させられる、というシナリオは、全くSF的には「面白くない」。だから大半のSFは、宇宙人は数ヶ月掛けて地球侵略し、人類は必死に抵抗する/しかし、一番「蓋然性の高い地球侵略のシナリオ」は、一瞬の間に人類が滅亡し、ドラマにならないシナリオ

SFであれば、「わざわざ数ヶ月掛けて地球を侵略し、人類に抵抗の時間的余裕を与えてくれる、能無し宇宙人」というご都合主義な設定も、笑って許される/しかし、コズミックフロントはNHKの誇る「科学番組」。ご都合主義は許されない

だから、「中性子星発見から地球崩壊まで、期間的猶予は、科学的には何年間と計算されるか」、きちんと開示すべき

コズミックフロント、「人類は70年間の間に、地球を脱出できる宇宙船を開発する」というシナリオだが、宇宙船開発なんてプロジェクトは、社会システム、資本主義が機能している前提でないと開発できない/「70年後に地球が滅亡する」とわかった時点で、株式市場が崩壊して資本主義が機能停止する

コズミックフロント、「70年後に宇宙船に乗れる人の選択が重要」と言ってるが、そもそも、70年後に人類滅亡するとわかった時点で、出生率が限りなくゼロになり、人口学的に人類は滅亡すると思う