野心を持って上京した若者より、仕方なく上京した若者の方が多数派

8月13日
「ヤンキー経済」読了/原田氏は、「最近の若い人は、東京を目指す野心・向上心がない」と書いてるが、高度成長期だって、「野心」を抱いた若者の方が少数派だったと思う。

「別に東京になんか行きたくないケド、次男坊三男坊で、喰うところがないから、仕方なく上京する」というのが、昔も多数派だったんじゃないか?

逆に言えば、若者の「上京」が減ったのは、単なる家族構成的な理由だと思う。つまり、1975頃から、「兄弟が2人だけ」という家族が増え、「次男坊三男坊」がそもそもいなくなった

日本の産業構造が「農業」主体だった時代は、次男坊三男坊が「あぶれてしまって」、上京する必要が生じたが、産業が工業・サービス業化すれば、「長男も次男も三男もサラリーマン」だから、「あぶれる」ことがない。

因みに戦前の次男坊三男坊は、「帝都・東京」に行く人以上に、「新天地・満州」を目指す人が多かった