ABO血液型万能だった昭和時代

「個人鑑定」という本を読んだ。DNAとか歯形とか血液型とかによる、遺体や犯人や親子鑑定な話/これ見て思い出したが、自分たちが子供の時分って、「ABO式血液型が絶対」だった時代だったよな。自分のABO式血液型は知っていて当然だった

「●型の血液型と■型の血液型で、△型の血液型の子は絶対生まれない、生まれたらそれは不倫だ」と皆信じていた時代。/21世紀では、「当時のABO式血液型判定は、結構ミスがあった」「不倫じゃなくても、従来のABO血液型じゃありえない子供が生まれることがある」が新常識

で、『O型の女性がA型男性と結婚すると、A型の胎児が出来た場合に母体に抗体が出来、抗体が胎児を攻撃し、脳性麻痺等に繋がる』という医学説が結構信じられていたらしい。/そういえば、自分が小学校時代に読んだ「かがくの本」に、「O型女性は注意しましょう」と書いてあった

ということは、昭和30年代40年代は、結構「O型女性とA型(B型)男性」との結婚は、『障害児が生まれる』として、周囲の反対に遭っていたのだろうか?ABO型血液型万能主義が産んだ悲劇

現代の医学では『O型女性がA型男性と結婚する際、そんなにナイーブになる必要はない』が新常識だが、一方で『Rh−女性とRh+男性が結婚すると、胎児に有意な割合で黄疸が出る』という話も出てきているらしいが・・・

因みに『A型は●●の病気にかかりやすい』『B型は△△の病気にかかりやすい』な話が、戦前の医学界で相当流行っていたらしいが、現代医学では大半は否定されているんだとか。