意識高い親という価値観を押し付ける都民ファースト

8月4日
はてな民は嫌煙家かつ「子供の権利擁護」が多いのに、この件では「都民ファシスト」と批判的。 / 他14コメント http://b.hatena.ne.jp/entry/www.asahi.com/articles/ASK8366XPK83UTIL04J.html#tw?u=itarumurayama… “「子どもいる家は禁煙」条例 都民ファ、9月提出へ:朝日新聞デジタルhttp://htn.to/C4n1YG

8月5日
小池が「上手い」のは、禁煙問題という「世田谷系、意識高いフード左翼ママクラスタ」が賛成しそうなテーマを狙って、子供の権利という錦の御旗で規制を導入しようとしてる点。案の定、オーガニックで反原発クラスタは分断されてしまい、過半数は小池支持に回ってる

小池百合子都民ファーストは「第二自民党」「都民ファシスト」と言われてるが、こういう「オーガニック、反原発クラスタ」に媚薬を嗅がせるようなことをするから、狡猾な訳です。これで「リベラル勢力」は二分された

自分が「愚行権を認める重要さ」を主張する理由がそこにある。都民ファシスト、もとい都民ファーストの論理だと、「健康に悪いからラーメン禁止」とか「健康に悪いから、風呂上がりの耳掻き禁止」とかの条例制定も可能になる

「ぼくのかんがえた、さいきょうのけんこういじさく」を押し付けるのが都民ファースト。別にレアハンバーグを食べて食中毒になっても、自己責任ならいいじゃないか?

例えば夫婦喧嘩は、子供の前でやっちゃうと、有意に子供に悪影響になる/都民ファーストのロジックだと「子供の前での夫婦喧嘩禁止条例」の制定が可能だが、果たして夫婦喧嘩は「子供の為に禁止されなきゃ、ならないのか?」

「子供の為に夫婦喧嘩禁止」の条例制定は、つまり「親は自分たちの人生より、子供の人生を優先すべきだ」というロジックな訳です。/そういうロジックで生きていく親や家族がいてもおかしくはないし、そういう親がいてもいいが、それを行政が強制していいのか?

小池ワールド的には、「親は子供の人生を優先すべきだ!」となってるから、「親は子供の為に禁煙すべき、でないと親失格」となる/そうやって「親は子供の為に尽くすべき」という美しい親学の押しつけは、放置すると「子供の為に手作り料理作りべき」とか「母親は3歳まで我が子に付き添うべき」となる

小池条例、原案は「家庭内禁煙は努力義務で、罰則は設けない」とある/が、世田谷系オーガニック、禁煙原理主義勢力は「努力義務は生ぬるい、罰則付きにしろ」と早くも吠えてる模様

結局、禁煙原理主義クラスタは、確かにオーガニックとか反原発と親和性があって、一見「反権力でリベラル」に見えますが、実のところは「他人への支配欲、強制欲」がマンマンなんですな。

東京都には、Facebookやってる「意識高い系」が多い/意識高い系は、健康作り自慢のマウンティング合戦をやってたりする。「湾岸ランで、5キロ走りました!」で35いいねが付いたりする/そういう「清く美しい、意識高い都民」が100%になって欲しい、というのが都民ファーストの願い?

逆に言えば、自分のような「意識低い系」が都民になってはいけないらしい/そういうシンガポールみたいな「美しい国家」が理想なのか?/因みにシンガポールは「明るい北朝鮮、豊かな北朝鮮」とも揶揄されている

自分はタバコは吸わないから、家庭内禁煙は別に問題ない/しかし「自分の人生を子供に捧げろ!」と言われたら「メンドクサイ」が先立つ「ダメ親」である。コンビニ弁当を子供に与えることもあれば、「勉強を手伝って」のリクエストに「メンドクサイ」と断ることも

ただ、自分は「ダメ親だ」という自覚がある分、少しは救いがあるかも/意識高い系の世田谷オーガニックママは、「自分はいい親だ」と過信した結果、ホメオパシーに嵌まったりする。自覚がないから修正も不可能