オレオレ詐欺をテーマとした推理小説が少ない

1月8日
一行ネタ/いわゆる「身代金目的誘拐」って、日本の犯罪史だといつから出現したのか?戦前にはあったのか?/私見だが、「電話」という連絡手段と「自家用車」という誘拐手段&身代金受取手段が一般化した昭和30年代以降の犯罪では?

身代金目的誘拐の数が、マスコミ報道数を見る限り激減しているが、「身代金目的誘拐などというリスキーな犯罪犯さなくても、オレオレ詐欺でカンタンにカネ稼ぎできるから」という解説があり、禿げ同

犯罪小説の世界で、誘拐モノは根強い「人気」を誇っていて、未だに作品は多い。が、オレオレ詐欺をテーマにした小説って、そんなに多くないのでは?/実際の犯罪発生傾向と、ミステリー小説の傾向は違う

少し調べたが、オレオレ詐欺を扱った推理小説って、いわゆるメジャー作家の作品では「勁草」という作品しか見当たらない。あとはアマチュアケータイ小説程度/つまり、オレオレ詐欺は、発生件数に比較して、ミステリー小説化の比率が著しく少ないジャンルと言える

オレオレ詐欺の小説が少ないのは、つまり「あまり読者の興味をそそらないから」ということだろう/穿った見方だが、メーン読者層(まだオレオレ詐欺に引っ掛からない現役世代)が、「オレオレ詐欺被害者は、ある種自業自得」と「共感湧かない」という要因も、あるのかも知れない

オレオレ詐欺って、発生しても、マスコミの扱いはベタ記事か、あるいはデスクが「ありふれてる」とボツにしてたりするから、読者側が「そんなに凶悪じゃない」と捉えてしまって、だから「興味湧かない」「オレオレ詐欺のミステリーもあまり読みたくない」となるのかも

最初に「オレオレ詐欺」を考えたのが誰だか知らないが、そいつ最高に天才だよな

まあ、合法な範疇では「相続税対策アパート」なんてのを考えた奴も、天才かもしれん。

犯罪界で真の天才は、「最初にその犯罪類型を考えて成功させた奴」。その意味では「オレオレ詐欺第一号」の犯罪者は天才