ビジネス・経済ブレーク76・ヒルマン監督に見る「一流営業マンと一

ビジネス・経済ブレーク76・ヒルマン監督に見る「一流営業マンと一流マネージャーの関係」
(なんでも掲示板 06年10月 投稿済)

                                                                                                                                                              • -

ヒルマン監督に見る「一流営業マンと一流マネージャーの関係」 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:10月28日(土)18時21分17秒


ニッポンハムが優勝したが、昨年のバレンタイン監督、今年のヒルマン監督と、
プロ野球界に「外人監督ブーム」が来ている。

アメリカの監督の特徴として、
「現役世代に名プレイヤーだったかどうか、は直接関係ない。
 いかにマイナーリーグ等で指導・指揮の経験をして、実績を積んできたか」が
問われている、ということが挙げられる。

一言で言えば「名プレーヤーは必ずしも名監督にあらず」ということになる。

これって、一般社会でも当てはまりそうである。
例えば住宅メーカーの営業所とか。

積水ハウスとかダイワとか、凄腕の営業マンは、年収が2,000万円稼いだりする。
で、会社側がそのようなトップ営業マンを営業所長に据えたりするのだが、
トップ営業マンが必ずしも営業所全体の成績をトップにしてくれるとは限らない。
(勿論、営業マンとしても営業所長としても両方優秀だった、という人もいるのだが)

トップ営業マンが長けているのは「住宅購入顧客の心理を読み切ること」であり、
営業所長に必要なのは
「いかに営業マンの心理を読みきって、モチベーションを上げるか」である。
この2つがイコールでないことは明らかである。

※もっとも、営業所長になったらせいぜい年収1,000万円ですから、
 「年収下がりたくない」として所長への「昇格」を断り営業一線にこだわる人が
 結構います。

なので、ハウスメーカーは、「営業マン」の育成と「営業所長」の育成は、
切り離して考えるべきでしょう。


住宅営業はそれでも、「いずれも心理戦」だからまだいいかも。

もっと顕著なのは技術的な世界。
それこそ、「優秀な外科医」が、「病院運営も優秀」とは限らない訳です。

それこそ「メス裁きは巧み」でも、「財務諸表・減価償却の概念とかはさっぱり知らない」、
という「医学バカ」がたくさんいるわけです。

しかし、日本では株式会社による病院経営を許可しなかった影響なのか、
「財務プロによる病院経営」という発想自体がない。
なので、医師免許を持った人間が、そのまま病院経営しているケースが多い。

医師免許を持った人間に経営マインドも備わっていればいいですが、残念ながら
「天は二物を与えない」

この点、アメリカなどは、株式会社による病院経営を認めているためなのか、
財務プロ集団による病院経営、というのが定着している。

「ラインの人材とスタッフの人材の峻別が未分化」という点で、日本のプロ野球界も医学界も
似ている気がします。