マスコミブレーク73・日経のよくわからない社説・コラム

マスコミブレーク73・日経のよくわからない社説・コラム

(なんでも掲示板 05年01月 投稿済)

                                                                                                                                                              • -

日経のよくわからない社説・コラム 投稿者:スルッとKANTO  投稿日: 1月15日(土)09時18分14秒

日経にはよくわからない社説やコラムが多い。

1.紅白

  最近の紅白の視聴率低下の原因は、
  「若者の流行の歌を「無理してマスター」しようとしない、
   オジサンの若者文化学習能力の低下の現れだ」
  (成人の日のコラム;
   もっとオジサンに若者文化を勉強せよ、と説教しているらしい)

  ・・・あの〜、紅白の視聴率低下は、オジサン層ではなく
  若者層が紅白(というよりNHK)を見放したからだと思うのですが・・・

2.教育

  高校の教科書にも日経はイチャモンをつける。

  「「食料自給率が低い」と社会の教科書に書いてあり、
   さも「食料自給率が低いことが『悪』だ!」と
   言わんばかりの主張がなされている。
   このままだと、自由貿易を主張する高校生が少なくなる」

  「高校生の経済の教科書では、「カルテル・トラスト・コンツェルン
  という独占の形態が記載されており、これも「独占は『悪』だ!」と
  主張しているようなものだ。
  これからのグローバル経済化で、国際競争力強化のため、
  一国レベルで企業が集約されるのは当然なのに、なぜそれを教えないのか?」

  恐らく、日本農業新聞(ってあるのかな?)あたりには、
  「高校の教科書であまりにも経済至上主義の記載が多い。
  食料安保や農業の環境保全の役割等を、何故記載しないのだ?」
  という主張がされるんだろうなあ・・・

3.ついで
  
  日経新聞の紙面構成の特徴として、
  「テレビ欄が巻末にない」というのがある。
  巻末には、(少なくとも若者は)興味を示さない『文化記事』や、
  『私の履歴書』のようなコーナーである。

  この紙面構成で、結構
  「テレビ欄が目立たない日経は『小難しい』」として
  敬遠している若者が多いと思う。
  (小生の妻もそのタイプ)

  テレビ欄を巻末に変更するだけで、結構購読者は増えると思うのだが。

  でもそんなことしたら、
  「若者に媚び売りやがって!」として財界重鎮等の
  「日経のコアな読者」が逃げていくのかな?

                                                                                                                                                              • -

日経的読者は高尚芸術をたしなまなければならないのか?  投稿者: スルッとKANTO  投稿日: 6月27日(月)20時35分21秒

余談。
日経の最終面は、「文化」欄になっていて、「高尚」な美術とか
クラシックとかが掲載されている。

間違ってもアニメ等のサブカルチャーは掲載されない。

これって、日経の編集者としては
「日経の読者は高尚な文化をたしなむハズだ」
「日経の読者のようなエスタブリッシュメントは、世界に伍していくために、
 このような高尚な文化を知ってもらわなければ困る」
というドグマを持っているということだろうか。

となると、恐らく小生などは「日経の読者」ではないのだろう。

※まあ、高尚な美術などは投資商品としての性格もあるので、
 金融専門紙としては外せない、ということだろうか?

ダメオタ官僚日記というブログがあって、アニメオタクなキャリア官僚の
日々が笑えるのだが、これも日経的価値観では
「国を支えるエリートが、そんなオタクにハマるとは嘆かわしい」という
ことになるのかな?

正しい日経文化欄の使用方法

A社の役員)(日経文化欄に出ていた)ピカソの●●という作品、
      あれは実にいいですねえ。作品に躍動感があって・・・
B社社長) おっ、▲▲さん、あなたは美術も嗜むのですか、実は私もでして・・・
ということで商談成立。

A社の役員の内心=「俺本当はサブカルチャー好きだけど、
         日経文化欄で芸術をにわか勉強したおかげで、
         B社社長に気に入られて商談成立した。
         日経サマサマだな。」

このような高尚な商談を行う機会のないダメサラの小生では、
やはり日経文化欄は不要のようです。

                                                                                                                                                              • -

今頃労働分配率を口にする日経の笑止 投稿者:スルッとKANTO 投稿日: 9月29日(金)08時34分34秒


今日の日経コラムに、企業が過去最高益を計上したにもかかわらず、
勤労者所得が増加していない状況を嘆いていた。
「企業の配当性向が高まり、従前なら業績向上を労働者に報いていたのを
 株主に報いるようになった」
そのために消費が盛り上がらず、景気回復も本格化しないと説く。

一言、「笑止」である。

今まで「日本の企業は配当性向が低い。グローバル経済時代にこれではダメだ!!」と
吹聴していたのは、どこのどいつだ?

あなた方が信仰する「教科書学的経済政策」的思考パタンでは、
「勤労者がその貯蓄を株式に振り分けることにより、
 株式配当を勤労者も享受することにより実質的所得増加を図る」べきではないのか?

ならばあなた方が書くコラムは
「労働者よ、これからは企業業績が向上しても給料には反映されない時代になる。
 さあ株を買いましょう」になるべきだ。
それを今さらながらに旧来の「古き良き株式会社ニッポン」を唱えるのは、
あまりにも筋違いではないのか?



                                                                                                                                                              • -

日経の不用意なコラム 投稿者:スルッとKANTO 投稿日: 9月30日(土)23時00分55秒


金曜夕刊のコラムから
>成田で国際線に乗るたびに自分のかばんだけ調べられる。
>関係者に聞いたら、
>「1便で何人、とチェックのノルマを定める航空会社もある。
> 便に遅れが出ないよう、初めに来た人を対象に選ぶことが多い」
>なるほど、いつも真っ先に空港に行っていた。
(中略)
>形だけのテロ対策
>航空会社や銀行は責任回避できるけど、かえってテロを呼ばないか心配になる。

・・・あんたが不用意にコラムで「チェック体制の実態」を書くことが、テロリストの目に
止まることになるんだよ、と小一時間説教・・と書こうとしたところで、
「でも実はスルッとKANTOが日経記事を転載することによって「出発直前の手荷物検査はザル」
というノウハウがテロリストの手に渡ってしまう」ことに気づいた。



                                                                                                                                                              • -

日経エクスプレス3 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:10月18日(水)13時07分45秒


われらが日経のツッコミ記事(コラム)を暴露するコーナー

4.美術館

  日経で公営美術館の格付けランキングを行なっていた。
  「展示が充実しているか」とか「企画展をやっているか」等で格付けしているが、
  経済至上主義の日経が、なぜ「文化」という非経済部門への公費投入を
  是認するような記事を載せるのか?

  税金を払う立場から言えば、「税金投入が一切ない美術館」が
  もっとも優秀な美術館である。
  次は「投入された税金に対して、それを上回る経済効果を周囲に与える美術館」。

  日経は最終面を「お堅い文化面」にしているために、美術等の文化に思い入れが
  深いのかもしれないが、なぜ美術部門も純経済的に論評できないのか?

  「一部上場企業の経営者は、お堅い美術をたしなんで、諸外国の
   教養ある経営者と対抗できるようにすべし」という親心なのか?



                                                                                                                                                              • -

ネーミングライツを批判する日経の笑止 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:11月 1日(水)21時03分4秒


確か月曜日の日経のコラムで「ネーミングライツ」について
市民社会が成熟していない」として批判していた。
(渋谷区の「CCレモンホール(旧渋谷公会堂)」を名指しで批判)

はっきり言って「日経が批判するのは笑止」である。

日経は、全体のトーンは「経済至上主義」なのに、
「記者の好み」によって「経済よりも品格が大事」と手のひらを返している。

どう見てもダブルスタンダードである。



                                                                                                                                                              • -