不動産よもやま話(13) いろんなお客さん・・・
(なんでも掲示板 投稿済)
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個人向け不動産金融の仕事をしていると、いろんなお客様がいます。
宅建業法その他の法令により不動産社員は守秘義務があるので、個人名は差し控えますが、
差し障りのない範囲でちょっとこの場で・・・
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1.某金融商品を売ってる時の理不尽なクレーム
※当時はこの商品は法により500万円単位になっていた。
広告を見てのフリーダイヤルで。
「貴様のところの商品は、500万円単位になっているが、こんな単位じゃ
誰も出資しないぞ!こんなのに出資するのは悪徳政治家位のものだ!
100万円単位にすれば、自営業者の脱税逃れの資金が流入するのに、
なぜしないんだ!」
「お言葉ですが、この商品、法律で500万円単位となってます。
それに、退職者の方を中心に、順調にご出資頂いておりますが。」
「なにが法律じゃ!お前のとこは大企業だろうが。
そんなもん、政治家に言って、法律を変えさせること位朝飯前のハズなのに、
なぜしないんじゃ!
俺が今日言った事について、お前の所でちゃんと検討しろ!
その上での検討結果について、後日責任者名の書類を、俺のところに郵送しろ!」
(ガチャン!)
勿論、そんな書類は送っていません。
2.そう言えば、小生が浜松で住宅営業をやっていた時に、モデルハウスに別人の
名を語って資料請求をされたことがあります。(恐らくいたずらでしょう)
何も知らずに、その別人の家に小生が営業の電話を掛けた時に、
「お前は一体どうして俺に電話掛けるんじゃあ!
何ぃ、「いたずらだとは知らなかった」だと!?
そんな事情は俺の知ったこっちゃない!
家なんか建てないのに、そんな電話掛けやがって、おい、貴様村山とか言ったな!
今からそっちのモデルハウスに出向いて貴様殺してやるから、
覚悟して首洗って待っとけ!!!」
あれから5年経ちました。小生首洗っているのですが、未だ殺されてません・・・
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3.現在某金融商品の販売を行っているが、資料請求ハガキとか作ったら、
まあいたずらの資料請求の、多いこと、多いこと・・・
他の商品もこんなものなのだろうか?
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4.
仕事上、お客様にお金を振り込まなければならないのだが、
銀行が支店統廃合していると非常に困る。
支店統廃合によって、口座番号までも変更されている
ケースがあるからだ。
親切な銀行だと、当社のデータを照会すれば新口座番号を
教えてくれるのだが、不親切な銀行は教えてくれない。
自分の都合で支店統廃合を行ったくせに、である。
あえて名を書くと、みずほ銀行である。
しかもこの銀行、昨年度(3月まで)の支店統廃合分については、
新年度以降に旧支店旧口座宛振込を行ってもエラーにしてしまう、
というのだから恐れ入る。
仕方ないので、お客様宛に
「あなたの口座が変更されたようだから教えて下さい」という手紙を
出して、電話も掛ける。
しかし、意地の悪いお客様だと、
「こちらが頼みもしないのに勝手に銀行が支店を閉じやがったんだから、
なんで俺が変更届を出さなければならないんだ!
お前のところが銀行に聞いて来い!」と拒否する客もいる。
・・・みずほ、一生恨んでやる・・・
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5.
仕事柄、お客様の相続手続を行うことが多いのだが、
数えてみると、最近3ヶ月間で17件の
相続手続きを行っている。
月に5〜6件程度、人の「死」にかかわっていることになる。
医者や葬儀屋、戸籍係はともかくとして、一般人よりは
人の死が身近ではある。
謄本を見ていると、「満州国生まれ」とか
「東京大空襲で謄本が発行できません」とか、面白い。
中には、なかなか謄本を出してくれないお客様もいて、
そういう場合、離婚歴があったりする。
先日、「相続人不存在」というケースに初めて出くわした。
つまり、子・孫・親・兄弟・甥姪がいない、というケースである。
最終的には国庫帰属となるが、手続きがどうなるのか、勉強になる。
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6.
某社に本人確認法に基づいて「担当者の本人確認書類」を請求したところ、
「個人情報保護法のポリシーに基づき、担当者の個人情報は社として出しかねます」と
言われた。
これって、個人情報保護法と本人確認法が相矛盾している、ということか?
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7.恐怖のゴミ屋敷
小生がかかわる金融商品に出資している人がいる。
仮にAさんとする。(高齢の女性)
Aさんは振込先としてB銀行のC支店を指定していたのだが、
C支店がD支店に統合された上、口座番号まで変わってしまった。
このため、この5月にAさん宛で配当を行ったら、
口座不明で送金エラーになってしまった。
で、自分の勝手な都合により支店統廃合したB銀行に
「振り込めないから新口座番号を教えろ」と要求したが、
「個人情報なので本人以外には教えない」の1点張り
実はC支店⇒D支店と支店統廃合されると判った昨年秋から、Aさん宛で
「口座番号が変わるので変更届を書いてくれ」という依頼郵便を
何回も送付しているのだが、いつまでたっても音沙汰ない。
電話しても、いつも不在。
受け取ってもらうために「配達記録郵便」で送付したところ、
「保管期間超過」で返送された。
ならばということで宅急便で送ったところ、なんとドライバーから
「長期不在か、住んでいないか、どちらかみたい」という連絡があった。
埒が明かないので、昨日Aさんの自宅へ行った。
すると、自宅建物の周りに、おびただしい量のゴミ袋の山が山積されていた。
異様な光景である。
近所の人に「Aさんと連絡を取りたいのですが、Aさんってこの家に
住んでいるのですか?」と聞いたところ、
★Aさんは朝から深夜まで、近くの大型スーパーに毎日通っている。
単に買い物する、というのではなく
「朝から深夜までスーパーで過ごしている」
なので、電話するなら早朝か深夜しかダメでしょう。
★Aさんは以前は姉と住んでいたが、あまりのゴミ屋敷ぶりに
姉は逃げ出して、別居してしまった。
ということである。
よくワイドショーや「銭形金太郎」とかで「恐怖のゴミ屋敷」が
取り上げられることがあるが、まさか自分の周りにそういう人種が
いるとは思わなかった。
というか、そのようなゴミ屋敷の人が、小生のところの
金融商品に出資できる財力がある、というのも、異様といえば異様。
まさか「認知症」ということないでしょうね?
認知症だったら、役所の福祉係に「Aさんに認知症の気があります」と
タレコミすればいいのか?
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8.相続人探して三千里
こんな事例もある
Aさん(独身男性)に配当を振り込んだところ銀行エラー。
郵便が転居先不明で返送される。
電話も「現在使われておりません」
⇒転居したと思ってAさんが住んでいるB市役所に住民票請求したところ、
「17年●月●日頃死亡」の記載が。
※「頃」というのが物悲しい。
恐らく死亡後数日経ってから発見されたので、「死亡推定日」と
なったのだろう。
兎に角、相続人を探し出して相続手続をしてもらわなければならない。
まずはB市に除籍謄本を請求。
すると離婚歴があり、前婚時はC市に居住していた。
C市から除籍謄本を取り寄せたところ、婚姻前はD市に
住んでいたらしい。
でD市の除籍謄本を取り寄せて、初めて父母の死亡の事実と
Aさんの姉の存在が判明した。
姉は婚姻後E市に籍を移しているので、E市役所に戸籍謄本を請求。
しかし姉は婚姻後離婚していることが判明したので、離婚後の籍がある
F市に戸籍謄本請求。
これでようやっと「姉の現在有効な本籍地」が判ったので、
F市役所へ戸籍の附票請求をすることにより、やっとこさ住民票上の
住所がわかる。
「あなたの弟さまが当社の商品に出資いただいたのですが
お亡くなりになりましたので、ようやっと法定相続人のあなたを
探し出しましたので相続手続して下さい・・・」
とような文書をこしらえる。
その文書を住所地に送ったところ、音沙汰無し。
配達記録で送っても「保管期間超過」で戻る。
宅急便で送ったら「転居したんじゃないか」の情報。
どうも市役所に転居届を出さないまま、引っ越したらしい。
仕方ないので、姉の子供(つまりAさんの姪)について
今戸籍調査・住民票調査して居場所を探している。
冷静に考えると、
「なぜ相続が発生しただけなのに、ここまでして
相続人の居場所を追いかけなければならないのか?
「債権者不確知」で供託すればいいだけじゃないか」とも
思ってしまうのだが、債権者不確知による供託はできない。
その話は後日に・・
はっきり言って、小生の仕事の2〜3割は相続処理である。
お蔭様で、戸籍謄本の読み方には詳しくなりました。