コミックブレーク(9) マンガ家は博識とは限らない

コミックブレーク(9) マンガ家は博識とは限らない
(なんでも掲示板 01年5月 投稿済)

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かつての「クイズダービー」ではらたいらは「宇宙人」と言われて、その博識振りを
披露していました。
パタリロ!魔夜峰央とかは非常に博識ですし、「YASHA」などは、よくここまで
バイオハザードを調べたなあ、と関心するのですが、感心するマンガ家ばかりではありません。

実名を挙げて、マンガ家の間違いを暴露しましょう。

1)「麦子さんの時間割」(川崎苑子作)でのウソ。
  麦子さんが、自分の名前のルーツを探しに出かけ、ついにある畑の前に行く。
  「ああ、麦だ!!」
  しかし、作者のナレーションで、「この地方では寒くて麦は取れず、麦子が見たのは
  コメだったのだ。しかし、そんな勘違いにもかかわらず、麦子は行く!!」とあります。

  しかし、これは完全に作者の勘違い。
  元来熱帯性のコメの方が、麦よりも寒い地域で取れることはないのです。
  日本でも、北海道のコメが取れない地方でも、麦は取れます。
  これなどは、ストーリーに係わる重大な間違いです。

2)「ガラスの仮面」でのウソ。
  マヤ達が「忘られた荒野」の初日を迎えるのであるが、強い台風がやって来たのであった。
  その中で、「関東各地に津波注意報が・・・」というTVアナウンサーの声が
  入るのであるが、これは作者の勘違い。

  津波、と言うのは気象の荒れには一切関係無く、海溝部で大震災(海底地すべり)が
  発生した際に起こる大波のことであり、台風では発生しない。

  まあ、作者の言いたかったのは「高潮」だったのでしょうね。
  これは低気圧の中心気圧が低い為に、海水面が上昇して起こる現象で、
  台風の風と合わさった場合は大被害になります。
  この間違いは致命的ではなかったですが、まあ「国民的マンガ」なんですから、
  注意して欲しいですね。 

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