企業不祥事防止には第三者監査の視点を

あるある問題、高速格安バス事故、カラオケボックス火災・・・

行政による「監視」にはどうしても限界がある。
ここは民間の「格付け」「監査」のノウハウを生かすべきじゃないのか?

例えば高速バスの場合なら、車検は適切か、労務管理は適切か、等々の
チェック項目を第三者機関が毎年監査し、合格したバス会社には
適格認定を出す。

高くても安心なバスを選びたい利用者は、適格認定を取得した
東阪8,000円のバスを選び、
「1万回に1回の事故は仕方ない、それより安さ」を選ぶ利用者は、
適格認定を取得していない東阪4,000円のバスを選ぶ。

従来の行政が全て監視して、というかバス営業の許認可を
全て掌握して「8,000円のバス以外はまかりならない」という時代は、
消費者の「もっと安く行きたい」というニーズを無視していた。
しかし、今のような「野放図の自由化」は、逆に消費者側に
安全性を図るモノサシがなくなり、それも問題。

であれば、第三者機関による監査という手法が一番スマートではないのか?

企業努力次第では、「適格認定が取れて、東阪6,000円」というバス会社が
現れるかもしれない。

あるある問題であれば、視聴者オンブスマンが、抜き打ちで番組制作現場を
チェックするとか。
で、しっかりした番組は「AAA」の評価を貰い、他方、やらせが当たり前の
バラエティーは「C」の評価を貰う。
(というか、バラエティーは格付け対象から外れるだろうなあ)

恐らくそれでも「C」のバラエティの方が「視聴率は取れる」のだろうが、
それでも見る側は「どうせC格のバラエティなんだから、やらせなんだろう」と
割り切って見ることが出来る。

NHKスペシャルとかプロジェクトXとかが、「AAA」から「A」とか「BB」とかに
「格下げ」になったら、見る側も「これは話半分で聞いたほうがいいな」と
身構えることができるのである。

しかし、例の不二家もISOの適格認定取っていたらしいから、
三者監査が万能な訳ではないが。