読書ノート・秋田マタギ

国有林:林道の周りだけブナ林残す
阿仁町:昔話が100話以上
マタギ歴70年の人でも、一生で仕留めたクマは累計70頭程度。
白神山地:獲物多い
マタギ戊辰戦争で駆り出される
★秋田のマタギ秋山郷以外にも、加賀白山や吉野にも遠征
マタギ集落:阿仁町根子、檜枝岐、三面
マタギ:日光派と高野派に分かれる
★近代登山が始まるまで、山は宗教的な場所だった
 修験者とマタギだけが入れる。女人禁制。
マタギ:人の移動が制限されていた江戸時代なのに、諸国を移動できた
 自ら「先祖が山の神に協力した」という「神話」を作って、
 移動権を大名に認めさせた?
★杉植林の結果、ウサギが減る
★戦前:クマの胆で製薬
 →戦後「薬事法」で自由に作れなくなる
 →秋田県製薬会社作る
マタギ:あまり食べない(カラダが重いと仕事にならない)
★寒マタギ:毛皮目当て
 ムササビ、キツネ、カモシカ
カモシカ:角は針に使える
 肉も売れるので、高収入
★1人前のマタギになるには3〜4年掛かる
★地クマ:なわばり一定
 渡りクマ:エサを求め移動
 肥えているのは地クマ
★クマの胆の薬:副作用がない
★大正月=1月1日〜3日
 小正月=旧暦15日〜20日
★クマ:暑さに弱い
★クマが小型化している
 ・・・クマの平均年齢の若年化が影響?
★春のクマを狙う理由:冬眠明けで痩せているから、動きが鈍い
★クマの出産:2月ごろ
★クマ:1日に50キロは歩く
★クマ:雑食性
★クマの好物:ブナの実、ドングリ、コクワの実、蜂蜜、山葡萄、アリ
★ウサギが終戦後激減
 ?みんな食糧難で食べられてしまった
 ?ネズミ捕り薬剤でウサギがガンに
★鉄砲の火薬もマタギが自分で作った
★子熊との別れ(2歳になった6月)
 野いちごが大量に成っているところに親熊が連れて行く
 ⇒子熊が野いちごに夢中になっているスキに、親熊は離れる
 ⇒親熊交尾期に
★昔の尋常小学校:女子は弟妹を学校へ連れて、子守しながら勉強
★ウサギ:人間の臭いに敏感
 ⇒ウサギを狩るときは、風下にいるようにする。
 (人間の臭いを嗅がせないように)
★1973「ネパールで雪男探索」
 ・・・マタギが駆り出される
★昔の旅人:民家に一宿頼むと、案外喜んで泊めてくれた。何故?
 ⇒当時は新聞もラジオも無かった。
 旅人の話は世の中を知るための貴重な情報源だった。
★富山薬:植物系
 秋田薬:動物系。だから効く。
★北海道:あまり薬売りが来ない土地
 なので北海道に行けばよく売れた
★薬売り:客に「薬が効いたかどうか」をヒアリング
 ⇒効能を確かめ、セールストークを肉付け
★家伝薬:家ごとに秘伝で作る
 ⇒大戦時に家伝薬を作れない
 ⇒一県一製薬会社に統合
 秘伝も厚生省に提出
★薬売りも後継者難
 折角お得意先顧客名簿を作っているのに、その伝承先がなくなる
★根子:大半の食材は他から移入するも、
 大根と味噌だけは未だ自給
 ・・・熊料理に合う食材、ということで、
 いつ熊が出されてもいいように、この2種だけは自給している。
マタギ直前:1週間は禁欲
マタギ:1回やると体重5キロ減
★熊の頭:「脳の薬」にする
★雄熊の性器:「性病の薬」になる
マタギの記憶力:一生の間で撃った熊の全ての日時・場所・重さを記憶
マタギ:時計がなくても時刻がわかる
★なだれがある斜面:春の山の幸が最初に生える
★給食:折角の山の幸を使わずに、市場で購入
★昔は麻⇒ソバの二毛作
 麻で服も自作していた
 麻を作らなくなったので、ソバ一毛作になった
★ソバ:他家受粉作物
 ・・・花は虫をおびき寄せるため、香りが強くなった
★トンボの群れ:水銀系農薬で激減 
クマタカ:狩り用としては10数年使える
 (ハヤブサはわずか1年しか使えない)
鷹匠:ヒナの鷹を巣から取って育てる
★ヒナの鷹:生肉しか食べない
 鷹狩用の鷹を育て上げるには手間とカネがかかる
★春には鷹を太らせ、秋には鷹に食べさせない
 →秋鷹は腹ペコだからウサギを狙う
 但し、痩せさせすぎると狩る体力もなくなる。微妙なバランス。
★ウサギも賢い。鷹に追われたウサギは、その山から姿消す。
★冬ウサギ:木を食べる
 夏ウサギ:草も食べる
 冬ウサギの方が美味い
★阿仁:銅山町(日本三大銅山)、技術者が結構来る
★明治文明は秋田市内より先に阿仁に入る 
★阿仁:銅や秋田杉で、京阪神と結びつき強い
★農業委が1975から結婚相談所、殆ど効果なし
カモシカ猟:今は天然記念物故に不可
★赤ん坊を「間引き」する理由:
 「食べるものがない」以上に「着させる服がない」の理由
★阿仁:犬も食べる