★事変後の奉天:物資不足状態
→イギリス系の藩海鉄道を復興させる案も
表向き藩海鉄道は「排日」だが、給与遅配で従業員は経営者から離れていた
関東軍でなく、満州中間層の「満州青年連盟」がお膳立て
★満州国構想:「理想の民主主義国家を作りたい」という勢力もあった。
大統領制案も
★石原、土肥原などは共和制を主張
板垣は溥儀に固執。溥儀擁立の背後に森、大川
★溥儀擁立:満州青年連盟には不評
「あほらしい、溥儀のために死ねるか!?」
建国に功労していない人物を首班に据える必要ない
★「清朝復辟は漢民族の反感を買う」
民族協和に逆行
★仮に漢族の中で信用されている人物をトップに据えておけば、
満州国への中国人の心証は良くなっていた?
★関東軍
「新国家の公文書に日本語の訳文付けろ」
★満州青年連盟が地方へ指導員派遣
指導員は支那側公吏に対し命令
形式は兎も角、実質は日本の占領国家
★政友会犬養内閣
犬飼地震は満州での中国主権を認める考えだった
内閣書記官長を務めた森と閣内対立、5・15の遠因に
★溥儀:「執政」
「5〜6年、徳治をすれば、皇帝にしてあげる」
満州青年連盟内の共和制論に配慮
★満鉄の笠木:満州国内に「資政院」を設置
・・・純情な熱血漢が多く、関東軍と対決
理想家の笠木「ガンジーを資政院に迎える」
★満鉄の本拠=大連
「いつまでも大連でいいのか?」
今後の開発中心は北満→北満に本社移転すべきでは?
★関東軍:「調査部とは別の調査機関を奉天に作れ」
→経済調査会発足、十河が委員長
レポートは満鉄総裁を通さずに直接関東軍へ
★経済調査会のテーマ
「日本人の満州入植をいかに増やすか?」
★リットン調査団:本来の調査そっちのけで、自らの中国研究の
調査ばかりする団員も
★満鉄内に経調解散論と拡充論
★「経調が関東軍に対する防波堤になっている」
★満鉄:拓務大臣所管
→関東軍は自軍の所管にしたかった
★関東軍:満鉄分割案
持ち株会社の下に各事業がぶら下がる
鉄道、鉱山、発電、ガス、農業、・・・
★満鉄分割案:満鉄社員が東京日日新聞にリーク
→満鉄株暴落
★鉄道部門社員の中には分割案に賛成する者も
(赤字部門が邪魔と考える)
★満鉄:法でなく勅令で成立
→改組手続きも議会・枢密院の承認は不要
★満鉄社員による中央政界工作(分割阻止)
★結局満鉄は分割されなかった。その理由は不明
★張作霖爆殺の河本:満鉄分割に反対
★満州国と関東軍「満州開発5ヵ年計画」
満鉄が農村基礎調査を実施
★関東軍=新京、満鉄=大連
「新京が・・・」と地名が隠語化
(「永田町が・・」「霞ヶ関が・・・」と同じ)
★関東軍「満鉄は運賃が高い、独占会社だ」と批判
★椎名悦三郎:商工省から満州国役人に
★椎名「満州国行政官の立場からすると、満鉄の調査は鉄道経営に関係する
調査しかしていないので、使えない」
★満州国、満鉄、関東局で権限争い
→調整するのは関東軍
★内地からの派遣官僚
「昭和16年を国際的有事の年とする」との目標を与えられた
・・・昭和16年に何をするつもりだった?
★満州に行った人
上も下も、「自分の親方は日の丸である」と意識
→「親方日の丸」の言葉のルーツ
★軍内部:三派に分かれる
「華北進出」「対ソ進出」「満州確保」
★石原を中心に「満州国産業開発5ヵ年計画」策定→東条が弾圧
★浅原健三
日大法科→日本製鉄→スト指導(バリバリの左派)→転向
★浅原:石原を総理にする構想を練る→東条が弾圧
★西南中央銀行構想
イギリスの香港上海銀行に対抗したい
関東軍が構想し、十河に協力迫る
高橋蔵相が「イギリスと全面戦争になる」と反対し、頓挫
★「興中公司」昭和10年設立
満鉄の華北進出の足がかり
板垣征四郎や森が奔走
★松岡:駐米大使になりたかった
→姉の反対で満鉄総裁になる
→腹心をニューヨークに送り込む
★ウォール街とワシントンで、極東政策の考えにズレ