【8/10⇒9/4 大阪は「商都」か?】

8月31日
★よく大阪を「商都」と言うが、大阪が商都だったのは40年以上前。現在の大阪経済は、西日本エリアの中枢機能と、中小工業クラスタ、家電クラスタなどで成り立っていて、商業機能が大阪経済GDPに占める割合は、実は他都市とあまり大差ない。多分福岡市より商業機能比率は低いのでは?
★大阪経済に占める「西日本エリアの中枢機能」と言うのは、案外大きい。大阪に西日本エリアを管轄させる支店を設けてる企業は多い。中小企業とかだと、名古屋や福岡には支店を置かず、大阪支店が名古屋から九州までカバーするケースも多い
★大阪の工業クラスタと言えば家電が有名だが、ダイハツとかダイキンとかクボタとかヤンマーとか、機械工業系も侮れない
★確かに過去の遺産で繊維商社が大阪に多いのは事実。だが繊維商社の商業機能は、今の大阪経済への比率は微々たるもの。そもそも繊維商社自体、繊維事業は開店休業で、本業は不動産管理業、という会社も多い。要は過去の遺産の食いつなぎ。
★言葉には「コトダマ」が宿る。実態と解離している「商都」と言う言葉を使い続けると、あまり大阪経済に詳しくない人が、「大阪は商社機能の比率が高いハズ、商都だから」と無駄に誤解産んでしまう
★たとえば東レ中之島三井ビルに、東芝梅田スカイビルにあれだけのフロアを借りている。大企業の「関西中枢機能」が大阪経済に占める割合は高い。両社とも、札幌名古屋福岡には、あれだけの規模のフロアは構えてない(勿論東京本社オフィスの半分にも満たないが)