【東アジアの出版点数分析】

11月25日
※自分のツイートの転載
11月18日日経9面が面白い。東アジア各国の出版市場分析/韓国では、宗教関係出版物のウェイトが相当大きい。グラフ見る限り、学習参考書の出版点数に匹敵。芸術ジャンルや語学ジャンル、歴史ジャンルよりも出版点数多い
また、韓国は児童書の出版点数が一万点に迫っており、人口が2倍以上の日本の児童書出版点数を上回ってる。韓国も少子化なのに、なぜ?
日本の児童書出版点数は、せいぜい5000点程度、韓国の半分/因みに中国の児童書出版点数は2万点程度
一方、社会科学関係の出版点数は、韓国が6000点程度なのに対し、日本は16000点。日本人は社会科学好き
最大の差は「芸術生活」ジャンル。韓国は2000点行かないのに、日本は1万点越える。多分、趣味系ジャンルの出版が日本は手厚いんだろう
文学ジャンルは、韓国8000点に対して日本は14000点。人口を考えれば、韓国の方が文学出版が盛ん
日本の場合、夏目漱石とか森鴎外とか、明治時代以降の「文豪」の厚み、ストックがある/逆に言えば、日本の現代作家は、知名度が高い明治以降の文豪と勝負しなきゃならない。勝ち目薄い勝負に挑みたくない、として、文学目指す人が韓国より少ないのかも
逆に言えば、韓国の文学の歴史なんて、「光復節」以降の浅い歴史。今まで大した文学者を輩出して来なかった/その分、現代の作家には「文豪になるチャンスがある」。未成熟市場ならではのメリット
日本の出版点数、トータルで78501点。人口1万人当たり6.2点/台湾はトータルで40575点、人口1万人当たりで17.8点。つまり、台湾は日本を遥かに上回る出版大国
因みに大陸中国16.8万点、韓国4.2万点、ベトナム2.5万点、インドネシア2.4万点、マレーシア1.6万点、タイ1.3万点