【八王子ナンペイ事件と、カナダとの裏取引】

※自分のツイートの転載
11月16日
八王子ナンペイ事件、今は淡々と報道されてる。しかし展開次第では、カナダとの深刻な外交問題、あるいはアムネスティが介入する事態に発展する可能性もある。
一部報道は、カナダ当局と日本当局の間で「旅券法違反容疑以外では訴追しない」の密約があった旨報じてる。もっとも、当局は否定しているが
仮にこの容疑者に「殺人」容疑が固まって、日本側が「カナダとの密約を反故にして」殺人容疑で訴追した場合、死刑適用の可能性がある。死刑を廃止したカナダ政府としては容認できない
逆に言えば、死刑を日本側に適用させない為に、カナダ当局は「密約」を日本当局に迫った、とも言える
捜査が進んで、殺人容疑が濃厚になった場合、検察は「カナダとの密約」を理由に起訴見送りの判断を下せるのか?法治国家の放棄とも言える起訴見送り判断が下せるのか?
極めて政治的理由、外交的な理由で「起訴見送り」を検察が決断しても、検察審査会の強制起訴の可能性がある。まさか検察審査会メンバー、つまり一般市民相手に「カナダとの密約で、起訴しないで下さい」とは言えないだろう
つまり、仮にこの中国人に殺人容疑が濃厚な場合、相当な確率で「殺人罪で起訴される」可能性が高い。つまり、カナダとの密約は破棄される可能性が高い/しかしそうなれば、日本政府は、カナダ政府は勿論EUからも非難されよう(いずれも死刑廃止国)
さらに言えば、強制起訴を経て、殺人罪の裁判は、まさに死刑適用の是否を問う裁判員裁判になる。海外からは「死刑にするな」の外圧が加わる。つまり、日本の死刑制度、及び裁判員裁判制度そのものが国際社会で問題化する
逆の言い方をすれば、日本で死刑相当の犯罪を犯した容疑者は、カナダに逃亡して自首すれば、「死刑は免れれる」格好になる/そこまで読んでカナダに渡航した?
検察はジレンマだろう。殺人容疑訴追を見送れば、「海外逃亡すれば死刑を免れる」と言う悪しき先例を作ることになる/一方、密約を破棄すれば、カナダやEUは二度と容疑者引き渡しに応じてくれなくなる
・・と言うように、展開次第では日本の刑事制度、死刑制度を揺るがす事件なんだが、そういう分析がマスコミから出てこないのは何故?