地方の正のレガシー

3月30日
なんでも鑑定団が、よく(テレ東がネットしていないような)地方へ出張鑑定に出かけ、結構なお宝に出くわしたりする。/この手の地方お宝の分布率は、「幕末の各藩の地域GDP」に比例するのでは?今は一都三県のGDPが全国の4割程度あるが、幕末じゃせいぜい1割。つまりお宝の9割は地方に分布
結構地方って、江戸時代や戦前の「正の遺産(レガシー)」で生きている側面もい大きいと思う。/3年前に姫路の経済力を調査したことある。意外と昔ながらの商店とか多くてびっくりした。戦前の軍都としての豊かさのレガシーの切り崩しで、今も持っている側面があるんだろうなあ。
明治政府は、ヨーロッパで開催される「博覧会」に出品する「お宝」を確保するため、廃仏毀釈で弱っている寺院に対して、半ば強引に「どういうお宝があるのが、新政府に見せろ!」と強引に開陳させたらしい。「部外秘の秘仏」の類が、この強引な調査で外部に知られるようになり、一部は博覧会の目玉に
明治政府の強引策で、「日本のお宝」のうち、寺院が所有している部分の全容は鳥瞰できた。しかし、個人が持っている「お宝」は外部にはわからない。たまに相続・国税調査や災害でわかる程度。/暴論だが、そろそろ個人に対しても強制的に「お宝を開陳しろ」と調整調査する必要があるのでは?
×調整調査、○強制調査
ただ、以前ツイートしたように、大名の本家は、維新後に東京に「華族」として強制移住を命じられたから、大名本家のお宝は東京へシフトしたんですよね。だから、地方に残っているお宝は、地方の豪族、庄屋なんかに多い。
諸星あたる様から、「地方は家が広く蔵が大きい」「長子相続が守られ散逸が少ない」「相続税負担が少なく処分不要だった」という補足が来ました。確かに。/さらに付け加えれば、空襲の有無というのも大きいでしょうね。ある程度は帝都の屋敷のお宝も疎開したと思いますが、一定程度は空襲で灰塵に