事業を継続しないとノウハウが伝承しない

3月25日
定借が流行らない理由の一つに、「第一次定借ブーム(90年代前半)に定借実務を取り仕切っていた中堅(当時40歳前後)が、20年経過して60歳で定年になり会社を去ってしまったことで、デベロッパ社内から暗黙知な定借ノウハウがなくなってしまったから」の説
定借でも建売でも、コンスタントに事業を続けることは、「ノウハウの伝承」の観点からも重要/例えば野村不動産などは注文住宅事業(野村ホーム)から撤退したが、いざ注文住宅事業を再開したい、という段階で、スグに再開できるものじゃない。
70年代のマンション創成期には、様々な取り組みがなされたが、その後引き継がれてない取り組みもある。例えばスキップフロアとか/スキップフロアのノウハウを知る人は、デベロッパ社内でも少なくなった。いざスキップフロアを導入したいと思っても、ゼロからの検討になる
例えば「我が社はスキップフロアをコンスタントに年間1棟は供給する」と言うスタンスなら、スキップフロアのノウハウは着実に次世代に継承される
ウルトラマンみたいな特撮技術も、或いは時代劇も、関係者が高齢化して、又後継作品がないせいで、ノウハウが消滅しかけているらしい/NHK大河ドラマは、「時代劇ノウハウの伝承」という意味において、継続する価値がある
必ず廊下採光は避ける(ライトコートを設けて採光)と言うサンウッドとか、パッシブデザインでエコにこだわるリブランとか、「こだわりの中堅デベロッパ」というのがある/万一、彼らが倒産したら、これらの「面白いノウハウ」は散逸してしまう/彼らはノウハウ伝承の為にも生き残る義務がある
@tsuyu2011 そんなことじゃ、ミサワホーム辺りのモデルハウスで迷子になっちゃいます。ミサワホームは「蔵」が「売り」なので、「ここは何階?」的なモデルハウスが多い。1.5階2.5階。中には1階→1.3階→1.7階→2階、なモデルハウスもある/バリアフリーには逆行