伊達市議の法定得票数未達は、公職選挙法の制度設計ミス

4月30日

ツイッターには「福島だから有権者や議員が逃げ出したから」とか「合併自治体で定数多すぎるから」の解説があるが的外れ。公職選挙法の制度設計ミス / “市議選で当選者が足りず…現職「定数多すぎる」 : 地方選 : 政治 : 読売新聞(Y…” http://htn.to/JVYAxK
伊達市議選の得票数を確認すると、トップは2200票、25位(法定得票数クリア)は467票、26位(法定得票数未達)は220票。定数26人/1000票以上集めた候補者も多い/つまり有権者の投票が特定候補者に偏った為に発生したアクシデント
地方自治の清く美しい理念としては「当選を認めるのは一定数の得票を集めた候補者にのみ」が理想だろう/しかし制度設計の際には、そういう理想通りにいかないケースを想定して、それに対処する制度設計にする必要がある
以前東京都知事選挙で、候補者乱立で「トップですら法定得票数未達、再選挙の恐れ」というケースがあった。確か「このまま候補者乱立だと、法定得票数未達で再選挙になるから、税金の無駄遣いになるから、俺は身を引く」と立候補辞退した候補者がいた筈
例えば決戦投票制度を用意するとか、市議選にも中選挙区小選挙区を導入するとか、制度設計の細かい見直しが必要
しかし今まで「定数内の候補者は、皆法定得票数をクリアしていた」のも、ある意味奇跡的だな。統計学的には、市議選が10あれば1つは「法定得票数未達落選」が発生してもオカシクないと思うのだが/逆に言えば、今までの市議選は票読みがしっかりしていた、と言うこと
今までの選挙なら、自民党で票割り、公明党で票割り、民主党で票割りをしてた/正確には「自民党●●派で票割り、自民党○○派で票割り」/票割りで「2200票の当選者、220票の落選者」という事態を未然に避けていた/伊達市議選はつまり「政党の票割り機能が著しく低下してる」ことを証明してる
地方自治の理念が「政党による票割り」を前提としてるのかどうか疑問。票割りがなかったら、法定得票数未達の当選順位者は多発してる筈
伊達市議のトップ当選者の得票数が、トミヒサクロスの想定有権者数より少ない件について/戸数1000戸以上のメガマンションの理事長・理事には「給与」を支払うべきだと思う
タワマン居住者による地域政党「タワマン党」を設立したら、港区議会や江東区議会で結構な勢力になりそう