パワービルダー街並みへの「代案」

4月30日
机上の空論な気がする。「10年間飲まず喰わずで頭金溜めて、大手の建売買え。パワービルダーのは買うな」は暴論。松沢博氏が怒り出すぞ。 / “越谷レイクタウンで見た雑草すら生えない建売住宅の一群” http://htn.to/tKxEFm
平均年収低下の事実を無視して、単に「街並みを壊すパワービルダーの建売は買うな」としか言わない牧田司はいかがなものか?/建設的提言をするなら、「年収300万円でも買える中古マンション,建売の見つけ方」「リノベーションの仕方」の提案じゃないか?
「平均年収の低下」というのは、街作り的には「元は良質だった中古マンション・戸建をリノベして再活用して、新築の代替にする」に進むべきところ、「新築建売のパワービルダー化」の流れになってしまった点が街作り政策の失敗
多摩ニュータウン千葉ニュータウンの「磨けば宝石になる住宅資産」が、現状デッドストックに化しているからなあ。北総線を通勤電車も160キロ運転して、特例で税金投入して運賃下げれば、パワービルダー建売より良質な住宅に変わるのに。
多摩ニュータウンの都心アクセスは、従来は京王側が注目されたが、今やむしろ小田急側の方が改良余地大きいのでは?思い切って、代々木上原向ヶ丘遊園間&小田急多摩線を160キロ運転化するとか。
小田急北総線の高速化に不動産会社が出資し、ニュータウンリノベーションの果実を取得する、というスキームを本格研究した方がいい。
新京成沿線は公団系団地の宝庫。現状大半がデッドストック化/新鎌ヶ谷経由で「新京成北総線直通電車」を設定して都心直通電車走らせるだけで随分便利になる筈だが。松戸方からはスイッチバック運転。
こういう提案って、不動産リテラシーと通勤電車リテラシーの両方必要になるから、なかなか専門家からは提案が出ないんですよね・・・
「平均年収の下落」と「良好な建売環境の維持」の両立方策として、都心部じゃない郊外部での「定借建売」の本格展開、という筋書きは考えられないのか?そういう提案こそ、牧田司記者はすべき。
大規模リノベーションが本格普及しない一因として、私見だが「リノベーションプランが散在していて、ビッグデータ化がされてない」のもあると思う。
例えば、業界横断でリノベーションプラン図面を収集してデータベース化して、検討者にデータベース内から最適プランを提示する、のようなプラットフォームを作れば、設計コストが大幅ダウンする。
また、住設資材の共通化・モジュール化ももっと検討してもいい。要はパワービルダーがやっているコストダウンメソッドを、リノベーションも取り入れるべき。
サラリーマン人口の減少というのは、電鉄会社にとっては一見逆風だが、ノロノロ運転・並行ダイヤを解消できるチャンスでもあるんだな。列車密度を30本/時→25本/時に出来るだけで並行ダイヤは解消できる
並行ダイヤを解消できれば、有料特急を通勤時間帯に走らせたり、グリーン車を走らせたり、所要時間短縮で沿線開発益を享受できたり、というマネタライズが可能。サラリーマン人口減少は必ずしも電鉄会社の収益減ではない。
地下線内でも、ホームドアを完備して風圧をもシャットアウトすれば160キロ運転は可能/「地下線の架線は固定されていて遊びの部分がないから、高速走行の集電は難しい」との声もある。ならば蓄電池電車化できないか?
例えば既に急行運転が実施されている副都心線で、渋谷〜和光市(〜志木)で160キロ運転するとか。踏切が多くて高速化難しい東上線池袋〜和光市より高速運転化が可能/あと、各駅停車ばかりで所要時間が掛かっている都営三田線南北線も急行運転、160キロ運転するとか。既にホームドアは完備。