タマホームや飯田産業な新築は、下手なリフォームより安い

5月19日
『日本の住宅の寿命は短い、スグ壊される』『日本は中古の取引が少ない』から、『日本も中古を活性化しなきゃならない、リノベを普及させなきゃならない』と長島修氏をはじめとした『識者』が語ってる/その議論は『リフォームが、新築より安い』という大前提で成り立っているが、それは『真』か?

タマホームとか、諸経費合わせても1,500万円で建ててくる訳で、対するリノベーション・フルリフォームは1,000万円はかかる。内容によっては1,500万円するかもしれない/飯田グループなどのパワービルダーはもっと原価安い、一説には800万円

タマホームや飯田グループは、レディメイドの設計図を用意し、パネルもそのサイズでプレカットしてくる訳です。/一方、フルリフォームは、現場合わせで部材を調整するしかない。作業効率は非効率/日本のような人件費等が高い国だと、手間がかかるリフォームより、手間少ない新築が安い逆転が起こる

因みに、タマホームより飯田グループの建売の方が「更に原価が安い」理由は、飯田グループの建売が大体『4棟現場』が多いので、4棟同時施工させることで『職人が遊んでしまう』ことを防止してるから。

タマホームのプランは確かに合理的で施工しやすいが、現場自体は1棟1棟散在している訳です。職人はAという現場を終えて、30分移動時間を掛けてB現場へ行かなければならず、非効率/パワービルダー建売は4棟同時施工ですから、移動時間がほぼゼロ、職人が1日中、フルに働ける

部材の納入だって、4棟一括に納入出来るわけですし、工事監督も4棟同時に見ればいい、そのようなことの積み重ねで、4棟建売は1棟現場より、圧倒的に安い価格で建てられるのです/この辺のカラクリを、長島修氏も知っているとは思うが

飯田グループの4棟新築よりも、原価を安価に抑えられるリフォームがあれば、教えていただきたい/その方法が見つからないのであれば、『新築は害悪、リノベが善』というイデオロギーは、封印させざるを得ない

まあ、23区内の住宅密集地とかだと、タマホーム的な建物は「そもそも建てられない」(斜線制限等の建築規制に抵触)から、そういうエリアではリフォーム・リノベは競争力がある訳です。実際相当伸びている/地方の土地が潤沢なエリアでは、古家は取り壊してタマホームにした方がコスパが良い

@naonao870 ただ、鉄筋コンクリ系は、いま工事費高騰の直撃をうけていますから、五輪までは新築よりリノベの方が有利なんじゃないか、と。

そもそも、建築関係者は『新築はリフォームより格上』とか『リフォームなんて、新築よりカンタン。二流の設計事務所や大工がやるもの』みたいな誤解が蔓延しているのです/マニュアルが通用する新築より、個別性が強すぎてマニュアル化できないリフォームの方が、圧倒的に難しいのに

5月20日
@sansamp3 飯田グループだけで、日本の新築分譲戸建の3〜4割を占めるらしいので、そういう家でも買う人はいるんでしょう/確かに、腕がある昔気質な棟梁は、「タマホームやパワービルダーの家はカンタン過ぎて、腕を振るえない」と毛嫌いする

@sansamp3 タマホームやパワービルダーが安い理由も実はそこにある。労賃の高い「腕のいい大工」を必要とせず、半人前な大工で建てられるから、職人代が安い

@sansamp3 腕のいい大工が必要とされるのは、実はマニュアルがないリフォームの世界。だからリフォームはタマホームな新築より高い

@sansamp3 @HB27624303 網戸がオプションだったりとか

職人の世界は、仕事の入り方が不定期。12月や3月が猛烈に忙しくて、4月が暇だったりする/仕事が切れ目なく、コンスタントにやってくるパワービルダーなお仕事は、職人からしたら有難い。だから多少単価が安くても引き受ける

パワービルダーは、コンスタントに仕事量を発注することで、割安に職人を押さえている訳です。だからコンスタントに建売4棟現場土地を買って、どんどん建てる/中には売れ残りがでるが、在庫処分で数百万ダンピングする。そうした方が、トータルでメリット(割安に職人押さえるメリットが大)