空き家コンバージョンの標準形と誘導エリアを作れ

12月16日
空き家800万戸の中で、市場性のある空き家は、多く見積もっても5%(40万戸)。残りの760万戸は、市場性のない空き家/空き家問題の一つは、「市場性の無い空き家が圧倒的多数」という問題と、「市場性のある空き家(ピン空き家)を見つけ出す濾過機能の欠如」

そして、「市場性のない空き家が圧倒的多数」ということで、本当はちょっと手加えれば市場性があるハズのピン空き家のオーナーが「自分の空き家は市場価値が無い」と思い込んで、ハナから有効活用の検討俎上にも上げない、という「諦めの副作用」もある。

だから、「クズ空き家の中から、ピンを探し出す濾過機能」を強化すれば、市場性のある空き家が流通してくるし、「もう一歩で市場性を帯びる空き家のオーナー」が、真剣に一手間加えてくれるようになる。

「空き家に市場性を与える」の命題、下記コンバージョンの「標準設計」を確立して、安価にコンバージョン出来るように官民挙げて研究すべき。パワービルダーやタマホームのように「コンバージョンのルーチン化」が必要

1.室内植物工場化コンバージョン、2.アーカイブセンターへのコンバージョン(例:コレクターステーション化)、3.NAS蓄電池センター、4.蓄雪冷房センター、5.住宅地内トランクルーム/他にもアイデアないか募るべし

空き家の「処分法」(市場価値付加)については、都市計画で「このエリアは植物工場に誘導する」とか「このエリアはAirbnbに誘導する」のような誘導政策が必要なんだろうな。インバウンドが来そうなエリアは「滞在型民泊誘導エリア」にする

或いは「二地域居住別荘誘導エリア」というのもありうる。首都圏住民がセカンドハウスとして、首都圏外の空き家をセカンドハウスとして入手/ベッドタウン地域だと、不足している「グループホーム誘導地域」なんてのもありえる。

豪雪エリアには「貯雪場、蓄雪場誘導」もありえる。床が雪の荷重に耐えられないため、床をくりぬく必要ある/冬季はそこに雪を捨て、夏季は冷房利用したり、あるいは雪発電(富山大学で研究)に利用したり。

特産農作物のあるエリアの空き家は「植物工場誘導エリア」にする/鉄道マニアとかフィギュアマニアが、人生掛けて貯めたコレクションを、死去後散逸させるのは勿体ない。空き家にコレクション展示して、Suicaで鍵空ける方式で有料公開して観光資源にする

老朽化した分譲マンションの所有権を「溶かす」方法としても、「ホテル化コンバージョン誘導エリア」と「サ高住コンバージョン誘導エリア」をそれぞれ定め、税制優遇等用意すべし。まず、旧耐震から予算を付ける。

バルコニーに耐震ブレスを付けると、分譲マンションとしては商品性が著しく落ちるが、ビジネスホテル使用だと、そんなに商品性落ちないのでは?/小規模な分譲マンションは、カプセルホテルコンバージョンで戸数を稼ぐ。

インバウンドで年間1,000万人増えると、7泊するとして年間7,000万泊の増加。1日に20万室が不足。アパホテル横浜みなとみらいクラス(2,000室)を100棟作らないと追いつけない。

一方、600万戸と言われている分譲マンションストックの30分の1をホテルコンバージョンすれば、足りる/800万戸の空き家の40分の1を民泊化すれば、足りる